おかげさまで、一心気功整体院を開いてから八年になります。

脊柱側彎症専門を掲げつつ、腰痛や肩こり、四十肩五十肩など、さまざまなお身体のお悩みについて向き合ってまいりました。

 

フリーペーパーに広告を掲載して、初めて来院された方のことは今でも覚えております。

脊柱側彎症として来られ、右肩に五十肩の症状もあり、最後は右手首が回らないとのことでした。手首の一点を押すと痛みがあります。手根骨の一つがずれて、そこで引っかかって手首が動かない状態でした。整体を習っていた時は絶対に使うことがないと感じていた手技でしたが、初めての施術で手首が回るようになった時は、学んだことが役に立ったと感じて、嬉しかったです。

同じ八年前の春、ムチ打ちの症状で来られた方の糖尿病に気功が役立った時は、知識の範囲を越える効果に不思議さを感じました。

コロナ禍では出張施術が増えましたが、寝たきりの方ばかりで、体が十分に動かせない範囲で気功で痛みを消す緩和ケアのような施術体験をさせていただきました。もっと前に何かできれば回復できたのではないかと悔しさを感じましたが、精一杯に時間をかけ、自分が今の力でできることをさせていただきました。気功では「先天的なものと寿命は変えられない」と習いましたが、その通りの無力さを痛感する経験でした。

 

短いようで長い長い八年です。

去年、コロナ禍最後の年、突然の病で私自身が手術をすることになりました。

コロナ最初の年、空手道場が臨時休館になり、道場主である私自身も運動できる機会が減っていたことも原因の一つかもしれません。

整体で、さまざまな方に施術をしていますと、運動が趣味で体を動かす機会が多い方は、たとえ脊柱側弯症であっても痛みを伴わないように見えました。体を動かすことが筋肉や骨の細胞を再生させ、新陳代謝を上げ、痛みが起きにくい状態を作っているのかもしれません。

当院では、施術とともに各部のストレッチをお伝えしています。

脊柱側弯症は、医療機関で経過観察となり、脊柱が曲がった状態が長く続くと、筋肉がその状態を記憶しているため、施術後にまた元の曲がった状態に戻ろうとします。その元に戻ろうとするのを食い止めるためにストレッチでした。

全てが思い通りとはいきませんが、できることはすべてお伝えすることができたはずと信じています。

手術から一年が経ちましたが、疲れやすさを感じますし、疲労感は強く大きくなりました。

脊柱側弯症に悩まれている方々に、未熟ではありますが、私自身ができることを最大限に施術させていただいたものと考え、十一月末に福井市町屋の一心気功整体院を閉院させていただくことを決めました。

 

今も通われている方、また新たに脊柱側弯症や四十肩などでお悩みの方には、出張施術で対応させていただければと思います。

もし現在、側弯症でお悩みの方は、どうぞ躊躇なく速やかにご相談いただければ幸いです。お体の状態について、詳しくご説明いたします。

 

八年間、誠にありがとうございました。