ちょっと珍しい組み合わせだったのでアップしました。
この「HERO」って曲は父親と子をテーマにした曲らしいです。
僕の親父は数年前に他界しましたが、この曲にあるようにいつもそっと手を差し出してくれる人でした。
子供の頃、腎臓系が弱く何回も入退院を繰り返しました。
そんな時、枕元で「本当に悪くなったら、お父さんの腎臓をお前にやるから」と言ってくれました。
思春期からは精神的に悩むことも多く、周りの人は「何をそんなに悩んでいるの?苦しければいってみれば」と言いました。
でも、本当に苦しいときって人に言えないんですよね。
打ち明けられないから苦しいのであって、相手は優しさからなんでしょうけど
そっとしてほしいときもあるわけで。
そんな何日も飯も食わずに部屋にこもっているとき、親父だけは何も言わなかった。
そして、テーブルの上にメモと一緒にスーパーで買ったお寿司を置いといてくれた。
そのメモには「お腹が空いたら食べなさい。お寿司ぐらいなら、食べれると思って買っときました」と添え書きがありました。
どんなに勇気付ける言葉より、無言の優しさに泣きながらお寿司を食べました。
本当に寡黙な親父でした。特に何を言うわけでもなく、
男らしいところがあるわけでもなかった。
でも、僕にとってはたったひとりのHEROでした。