愛着行動とは、乳児、幼児が母親(それにかわるの大人)に対して強い執着を示す行動で、見知らぬ人が現れたり、怖い経験などをしたときに母親にしがみつきなどし、安心感を得ようとします。
また、同時に母親の温かな感触なども愛着形成には大事とされています。
皆さんがよく電車などに乗った時、母親の後ろで洋服に必死にしがみついている子供を見たことがありと思います。あれが愛着行動と呼べれるものです。
人間が一番影響を受けるものは、環境と言われています。
現代社会は夫婦共働きや時間に追われての生活になっています。
その影響は大人だけでなく、子どもたちにも大きな影響を与えています。
仕事によって両親が不在であったり、休みの日でも仕事の疲れからどうしても子供をかまう時間がおろそかになってしまいがちです。
子どもの頃に愛着行動が受け入れられないとすべてではありませんが、自我形成や大人になってからの精神的なことに影響を及ぼすことがあります。
慢性的な孤独感、見捨てられ感、人間関係がうまくできないなどといった問題が出てくることがあります。
大人になってからこのようなことが出ても、それに対して強い拒否反応が生まれる場合があります。
孤独感などを感じると日常生活がうまくいかなかったりするので、無意識のうちにこのような感情を受け入れないようにしたりします。
時々、無性に強い孤独感に襲われたりもしますが、それを代用するようなもので(お酒などの依存傾向にあるものなど)誤魔化したりします。
こういう状態が続くと自分に対しての壁が強化されるばかりでなく、依存という新たな問題が起こることもあります。
まずは自分の感情を素直に受け入れることが大切です。
これは時に自分の感情をリアルに感じたりしてつらい作業になりますが、こころは感情を出すことを求めています。
自分の感情に気がつき、それを素直に受け入れることができるようになったら、少しづつでいいので自分の感情を感じてあげることが大切です。
そこから本当の問題が見えてきたりします。
物事には段階、その時の時期がありますので、ゆっくりと取り組む気持ちが大切です。