シャフタール復調の裏で...消えるブラジル人軍団

FCシャフタール・ドネツクは、同クラブが誇る攻撃的精神が豊富なブラジル人選手たちで成功を収めてきた。そのためドネツクのスカウトはブラジルに飛び、若い選手のスカウトを続けてた。チームにブラジル人軍団をつくるという前監督ルチェスクと会長の方針だったからだ。

　
　移籍における方向性を、スター選手ではなく才能ある若手ブラジル人とする方針を決めたのもふたりだ。
そのためにクラブ環境の改善にも取り組んだ。現在はスタメンに半分近くのブラジル人が名を連ねる大所帯になった。
　ベルナルジやアドリアーノ、タイソンらの活躍と、充実したクラブの環境はブラジルにも知れ渡り、現在は選手側から売り込みがくることもあるという。

　
　しかし今冬にブラジル人大量売却の噂がある。

　
　バルセロナがベルナルジとタイソンに合わせて８０億以上の資金を準備したと地元紙が報じれば、マンチェスターCも参戦。出場機会が減ってきたアドリアーノには２０億前後のオファーのコンタクトがあった。チームがイングランドに拠点を移した事で他クラブとのコンタクトが増えてきたのだ。


　現在チームは19節終了時点で首位に勝ち点１差まで縮めてきた。この復調はブラジル人選手なしにはありえない。今冬の移籍市場で彼らを放出するならば、その資金を元手にそれと同レベルの選手を補強する必要がある。さもなくば後半戦のチームの息切れは必至である。