気になっていた映画「福田村事件」を、横浜の小シアターで見ることができた。

大変ショッキングな内容となっている。

100年前の関東大震災前後の社会、事件が描かれている。

 

戦争や病気による不安な時代。

国籍による差別、身分による差別、思想信条による差別……。

そんな中で関東大震災が発生。

 

地震や火災は、話で聞いたより小さく遠くのことのようだった。

むしろ社会の在り方にフォーカスしていた。

災害は「自然対社会」で起こるが、事件は「人間対人間」の社会問題だ。

 

「別の時代」と割り切れるだろうか。

デマを信じる人々の姿は、他人事だろうか。

今もフェイクに騙されていないだろうか。

 

そんなことを考えさせられる映画だった。

平時にできないことは、発災時にもできない。

物質的な備えだけでなく、こころの対策もしようと思った。