「梅雨明けしたとたんにこの暑さかよ!」
職場の環境ががらっと変化した。
昨日までも確かに暑かった。
しかし…
今日の朝を境に別世界に迷い込んだ…
大げさに表現すれば【不思議の国のアリス】状態だ。
現在倉庫内の作業に従ずる春樹である。
気温35度までは気だるいなりにも嫌悪感は生じないのだが…
さすがに本日は午後から40℃を下回ることが無かった(-"-;A
最高気温43度。
夏は始まったばかりである…
冒頭に記した雄叫びはそんな環境と心境で思わず吐き出してしまった嘆きだった。
そして暑さとともに思い出した記憶
7/16日は一応アニバーサリーかぁ。。。
そうそう、この過酷な環境で仕事を始めたのがちょうど1年前だっけ…
そして重く強くさらには去年と違う切なさはね…
まだ梅雨が明けない空の昼下がり…去年の7/1だった。
煙るような空色は湿度と不快感とそれでいて少しばかりの肌寒さと。
矛盾なる体感温度を抱えながらドイツ料理の店でランチとともにビールを煽った。
誰と?!
ああ…そうか…そうだっけ…
高揚した我が感情はいかにも下衆で助平で愚かしくって…
感じてはいたけどときめく心情じゃそれを抑制なんかできっこない
ついつい煽るビールは流暢なアプローチ的発言も冗談に取られていることは確かだ
それなりに少し遅れながらもついてくるペースでジョッキを煽る彼女も
いつも飲む夜の飲み会の会話と変化ない。
酔い覚ましにと彼女が企画した近くの広い公園で散歩でもと。
ただただヒタヒタ歩く行程に試行錯誤の我が心情。
湿度はなはだしい季節の昼下がりは
ジメッっとまとわりつく嫌な汗を噴出さす。
アルコール交じりであり…
焦り交じりであり…
誰がそうさせた?!
ああ…そうか…そうだっけ…
勇気を出して彼女の掌を握ってみた
勇気を出して身体を彼女にもたれてみた
他人の汗の臭いがこれほどここちいいと感じたことはこれまで皆無だった
間違いなく普段はそんな青い態度は自分から取るはずも無いスレた春樹ではあるが…
誰がそうさせた?!
ああ…そうか…そうだっけ…
酔い覚ましの行程な30分以上の歩は気だるさだけが身体を支配する。
適当に切り上げげ彼女をおくった。
自宅まではさも無い。
じくじくとした心情を持ちながらさよならを告げた…
「コーヒーでも飲んでく?!」
断る術はない。。。
でも彼女に深い意味が無いことは百も承知だ。。。
だからこそ自制が効くのかと自問自答。。。
溢れる思いはその鎖を簡単に千切る。。。
彼女の部屋に足を入れるのは3度目だ
感情がほとばしり過ぎて押さえが利かなくなるまで1時間
「俺…帰りるわ…」
「もう帰るの?!もう酔い醒めた?」
「うん…………これ以上いたら俺おかしくなるから………」
玄関先でサヨナラを3度吐いた…
3度目の後に…
耐え切れず彼女を抱きしめた…
どこかで何かが切れた…
「ダメだ…本気なんだ…」
言葉にするつもりは無かったのだが…
勝手に…やってしまった…言っちゃった…
そのまま彼女をフロアに押し倒して強く抱きしめた
「えぇ~…こまる………」
彼女が発した言葉にウソや策略や駆け引きは一切無い。
それはよく理解しているし絶対的確信であり彼女にとって事実だ。
それでも…
ここまで行動に出てしまった以上勢いしかない。
中途半端に相手を理解してやろうなんて大人な態度で自制してしまうのが一番後々のドツボだ。
そのあたりを語ると深くなりすぎるから省きますが(笑)
迷う彼女の動く仕草に我が意識を集中し…
反応を一句一字が如く読み解きながら行動する…
他人の汗の臭いをこれほど心地よく感じたことは今まで皆無であった…
この日…他人じゃなくなった…
この日から…他人じゃなくなった…
夏は…巡ったんだね。
暑い職場で浮かれてサザンの鼻歌歌っていたのは去年の夏だったんだね。
もうすでに君は想い出の中の妖精なんだね。
誰がそうさせた?!
サヤカ?!
マドンナ?!
ミキ?!
カオル?!
カツテの彼女達?!
一夜限りの恋人達?!
この1年に体温を抱いた人たちは数多い。
それでも誰がそうさせた?!
サヤカを想い出にしたのは誰?!
誰だろう(笑)
Oh! Sayaka… episode2
