外国で知日派の人と話すと、
自国文化への無知を痛感する。
特に外国での日本映画の普及、影響力は、
日本に住んでいるとわからないくらい大きい。

あまり日本のことを知らないのもなんだろうと思って、
3年前くらいから日本映画のDVDをこつこつ見て、
知日派の外国人にまけないように努めている。

で、今回は溝口健二の「雨月物語」。
ゴダールの「映画史」でも引用されている溝口作品は、
黒澤、小津、北野に並んで世界的に知られている。

ugetsu

ストーリーは、戦国時代末期の琵琶湖のほとり、
柴田、羽柴が対立している間で、
一儲けを企む陶工が、
器を買ってくれたやんごとなき姫とおぼしき女人に屋敷に誘われ、
言われるがまま契りを結ぶが、
実は幽霊。
危うく魂を奪われそうになるが、
命からがら逃げてくるという話。

特徴的なのは、音楽、映像、衣装に能の様式を取り入れているところ。
特に際立っているのは、
能面メークの京マチ子演じる姫。
一つ間違えればキワモノに陥りそうなものを、
見事な演技力で支えきり、
姫のあでやかさと、
幽霊の妖気を見事に表現している。

黒澤明の「蜘蛛巣城」にも見られるが、
50年代では、古典芸能の様式を映画に取り入れるのは、
ごく普通のことだったのであろうか。
不自然さは全く感じられなかった。

申し遅れたが、筆者はスペインサッカーが好きである。

12日のバレンシアーバルセロナ戦の頂上決戦をテレビ観戦した。バルサはエース・ロナウジーニョを前々戦のレッドカードで、デコ、メッシ、シャビをけがで欠き、中盤、前線の主力が外れた状態であった。対するバレンシアも、アヤラ、ビセンテ、マルチェナが欠場。

首位決戦の割りには、随分と地味な試合というのが見ていた率直な印象である。主力を欠くバルサの前線と中盤は、ボールをキープする時間は長いものの、運動量が少ない分相手にスペースを空けることが出来ず、攻めきれなかったということか。

試合はバルサのキーパー、バルデスのパスミスをバレンシアのビリャがカットしてループシュートを決め、そのままバレンシアが守り抜き、首位バルサに一矢を報いた。

それにしても、ホームで終始カウンター狙いとは、結果は別にして、現在のバレンシアとバルサの力の違いを垣間みた。現地スペインのスポーツ紙では「リーガが面白くなった」との論調もあるが、今後バレンシアがバルサを追い込むのはなかなか厳しいように見えた。

なお、現在のバレンシアの監督さん、キケ・サンチェス・フローレス氏はバレンシアのOBだが、ホルヘ・バルダーノが監督で、ラウルがデビューしたての頃のレアルマドリッドでディフェンスラインの一角を担っていた。
不祥事で世間を騒がせたところで働いていたことがあるのでよくわかるが、
勤務先で不祥事が起きると、針のむしろである。
飲み屋の隣のテーブルで、見知らぬ人に勤務先の悪口を言われるのは、
何ともいたたまれない。
直接怒鳴りつける輩もいるので、
その行為の是非はさておき、
世間様は厳しい。

そんな中で最近矢面に立たされているのが、
ライブドアと東横イン。
ダメージコントロールのまずさが目立つ。
ライブドアのようなベンチャーや、
東横インのような小中規模の組織だと、
そもそもそういう経験が少ないので、
不祥事の発生など想定もしていない。
(企業の大半がそうだろうが)

顧客相手では乗り切れる言い振りも、
世間様には通用しなかったりする。
世論は常に嫉妬と好奇心と、フラストレーションを抱えている。
ひとたび怒らせたら、止まらない。

火がついた後で、
「他のやつもやっている」
「マスコミが事実に反した報道をしている」なんて言ったところで、
後の祭り。
世間は同情などしてくれない。

ライブドアの前社長が、不祥事が発覚すると、
手のひらを返すようにマスコミ対応が悪くなり、
かつてはさんざん利用してきたマスコミを批判したのは、
企業イメージを一層悪化させてしまった。

東横インの社長さんは、
往生際の悪い言動で傷口を広げてしまった。
さみだれ式の事実公表は、
世論の不信感を増長させる。

不祥事が起きたら、
○世間様に陳謝する、
○周辺情報を出来る限り提供する、
○再発防止策を公表する、
の三点を徹底するしかない。

ライブドアの新社長の発言を聞いていると、
上記3点をしっかり押さえている。

できる努力の限度を超えていても、
世間様が納得するレベルにその努力が達するか、
世論のほとぼりが冷めなければ、
打ち込まれ続ける。
ひとたび世間を騒がせば、
大体2年は打ち込まれ続くのが世の常だ。

気の毒なのは、
不祥事に関与していないのに、
世間様から打ち込まれる同じ企業の職員。
自分も同じ立場だっただけに、
同情を禁じ得ない。
今年はモーツアルトイヤーだそうである。
モーツアルトイヤーと言えば、最近あったような気がするが、
それは1991年の没後200年、
今年は生誕250年である。

91年を思い起こせば、
僕にとっては学生最後の年。
バブル真っ盛りだったからか、
全曲集とか野心的な商品が次々に販売されていた。

現在ではCD業界も頭打ちとのこと、
あまりバブリーな企画は見苦しいが、
後世に残る質の高いCDが作られれば、素晴らしいと思う。

モーツアルトのCDといえば、
CDガイドに取り上げられないものの、
ヴァイオリン・ソナタが好きだ。
休日の朝など心地よく頭をさましてくれる。

お勧めCDは、
アンサンブルと楽器の音色が美しいバリリが一押し。
MVCW19010~12
ごつごつしているが、暖かみが感じられるシゲティもいい。
シュナイダーハンはうまいが、伴奏が弱いので次点といったところか。
今回でブログ開設は2回目だ。
前は住んでいる国の事情を紹介していたが、
ネタが切れてしまったのと、
海外に住んでいながら、
半分くらい日本を向いて生活しているので、
心機一転、
中身のしばりをとっぱらい、
作り直してみようと思い立った。

ブログの名前の由来は、20年前のマドンナの曲。
スペイン語で「美しい島」。
美しい島に住んでいるので、拝借しました。