朝早く眠い中、母に叩き起こされ、
カメラ係として参加したわけだが、
出席して正解だった。
保護者でもないのに、第三者の卒業式に出席する機会って、中々ないですよね。
貴重でした。
客観的に妹を眺め、自分の過去をみつめることが出来ました。
OBであり、兄であり、第三者でもある。
そんな三人ものアイデンティティを一度にくすぐられた気がします。
式中といえば、
何故か涙が、途中から溢れ出し、カメラ係どころではなくなってしまった。
何故だろうか。
たぶん、普段一切泣かない強気の妹が、
卒業証書授与の時、泣き崩れていたからだろう。
しかも卒業生で一人だけ。
驚いた。
いや、驚く前に俺も泣いていた。
どれほど、感動的なドラマを見ても泣かない。
兄貴にイジメられても泣かない。
泣く意味すらわからないとさえ断言するまぢ淡泊な妹。
が、泣いた。
壇上から降り、泣きわめきながら席に着く妹を見て、
妹の中学生活の充実ぶりが鮮明に伺えた。
それを見れただけで本当に嬉しかった。
色々頑張ってきたもんな。
高倍率の受験
バスケの副部長&松戸市強化指定選手
体育祭の応援団
駅伝などの陸上大会
文化祭や修学旅行
打ち上げの幹事
常に全力投球だった妹。
そんな青春中々ないぜ。
花粉症で泣き虫の俺と母親は、
鼻と目に花粉と感動のダブルパンチを受け、
もはや、顔がエイリアン化。
妹のエイリアンに負けていなかった。
ふと、思った。
何事も全力で頑張った奴が最後に涙を流す。
(俺も過去すべての卒業式、受験合格時、就活の内定など、例外なく泣いてきた)
それだけ思い入れが強いから自然と涙が溢れる。
もちろん、泣かない奴もたくさん居た。
でも、卒業式で泣けるか泣けないか
これが君達の最後の成績。
『涙』、これ1番大切な通知表ではないかと思う。
泣く奴はまぢ泣きすっから。
そいつらには是非とも皆オール5を与えて欲しい。
先生そこんとこよろしく。
ちなみに、
答辞を読み上げる男子生徒(生徒会長&バスケ部長)は、
まさかの出だしから泣き崩れ、言葉さえ発せない状況だった。
あんな光景、俺の卒業式でも見たことない。
体育館中が涙一色になったことは言うまでもない。
平成生まれでも熱い奴らはまだまだ多いぜ。
24歳のオッサンOB、なんか勇気もらえたよ。
忘れかけてた熱い気持ち、思い出しちゃったよ。
本当に久々に良いものを見せてもらった気がします。
まぢ素直にかっけぇ涙に最大限のリスペクト。
自分の過去と重ね合わせ、今の自分を見つめることも出来た、貴重な妹の卒業式でした。
俺は、保護者でもないのに卒業式に出れるなんて
年が離れた兄妹冥利に尽きます。
明日香卒業おめでとう!
俺も泣き崩れる男になりたいと思います。
ガムシャラします。
あっ、母校は何も変わっていませんでしたとさ。
以上。





