1ヶ月も期間を空けてしまいました。

前回のブログ読んで、ああそうだ、こんなだったなと思うのだけど、

たった1ヶ月でもまた新たな心境に変わってきています。


私は離婚した後は旧姓に戻したのだけれど、

婚姻中の苗字を使い続けたかったのが正直なところ。

だけど子どもがいるわけでもないし、実家に同居だったので仕方なく旧姓に戻したという感じです。


もう一生、婚姻中の名前で呼ばれることはないんだなあと寂しくなったり、

誰かもう一度だけ、あの名前で呼んでくれないかなと思うこともありました。

そんな矢先、先日、買い物中に聞こえてきた店内放送で、

まさかまさかの私の旧姓フルネームで呼ばれているではないですか。


ドキーっとして「うわー、私と同姓同名の人いるんだーーー!!!」

って思った0.1秒後に「いやいや、絶対私だろ!」と我に返ってサービスカウンターへ行きました。


大事なものが入っているポーチをうっかり置き忘れしていて、

親切な誰かが届けてくれていました。

中には婚姻中の名前のカードが入っていて、それを見た店員さんがフルネームで呼んでくれたという流れでした。


もう一度だけでも誰かに呼んでほしい、と思っていた矢先のことだったので

驚いたと同時に、「ああきっと、このフルネームで呼ばれるのはこれが最後なんだ、神様が最後におまけしてくれたんだ」と感じました。



一年前の今頃は、離婚宣言されて号泣して、毎日目がパンパンに腫れて、生き地獄だったなあ。

だけど、こうして一つずつ、コウとの別れを受け入れる出来事が起きて、受け入れて、少しずつ「もう前とは違う」を確認していくんだなあと思います。



実際に今、仕事がとても楽しくて、新しい仲間との出会いや環境の変化を楽しんでいます。

コウのことを四六時中考えている状態から、やっと一歩抜け出せた感じです。


「もう前とは違う」は決して悲しいだけでも苦しいだけでもなくて、「新しく違う世界を見てワクワクしている」感覚です。

新しく違う世界だけど、コウの存在はここかしこに感じられて、だけどそれは執着でも未練でもなく、

「コウはこんなふうに思っていたのだろうなあ」と気づく場面を仕事を通して学んでいます。

もっともっと視野が広く視座が高いところから世界を見られている自分になれたと感じています。


一年前の今に流していた涙は悲しみ苦しみだけの辛いものでしたが、

今は新しい世界に導いてくれた、ご縁というものに感謝の涙が出ます。

私を必要としてくれる人たちがいるところで働けることのありがたみ。

ようやく居場所を見つけられた気持ちの、感謝の涙でいっぱいです。

そして元気に働けるのは移植してくれた腎臓のおかげであるというのはいうまでもありません。