いよいよ本日は旅のメインのアンコールワットに行きます!
アンコールワットは朝日が格別ということで朝4時半に宿を出発。
まずはチケットカウンターでチケットを買います。
チケットはアンコールワット単体のものということではなく遺跡共通券になります。
1日券か3日券が選べ、僕は3日券を購入しました。
購入口には早朝だというのにたくさんの観光客が列を作っていました。
チケット購入後いよいよアンコールワットへ。
まだ周囲も暗いためシルエットしか見えませんがそれでもその巨大さは見て取れ、
テン上げです。
人気のビューポイントは池の手前らしく、そこだけ人口密度がバカ高かったです。
いよいよ朝日が昇るとアンコールワットが見えました!
教科書で読んだときはまさか行くことになるとはつゆほども思わなかったアンコールワットが・・・!
旅行誌やYOUTUBEで目にするたびにあこがれていたアンコールワットが・・・!!!
僕の写真センスとiPhone11の画質では壊れるほど連射しても3分の1も伝わらないと思いますが、
本当に神秘的というか、とんでもないものを見ているという感動で心が打ち震えました。
内部に入ってみると、ほぼすべての壁面に「ラーマーヤナ」「マハーヴァーラタ」といった神話の壁画が彫刻されています。
中でも乳海撹拌という話で展開人と悪神が「ヴァースキ」という大蛇(竜王?)で綱引きをするシーンがひたすら描かれている通りは圧巻です!壁画を隅々までみていると時間がいくらあっても足りず、一人旅で来てよかったと一番感じたのがこの時かもしれません。
アンコールワットを含め、カンボジアには2,000を超える寺院が存在するらしく、シェムリアップだけでも200を超える遺跡があるとのことで、3日かけても回れたのは一部にすぎませんでした。
しかしどの遺跡も重機も物流も発達していなかった時代に建てられたのが信じられないようなものばかりで、本当に人間の手で作られたのか?と思うほど。宇宙人が作ったというほうがしっくりくるような気さえしてしまいました。
日本の歴史的建造物にも素晴らしいものが多いというのは承知ですが、それもこれだけの規模で精緻な建築物をこれだけの数作るというのは日本では無理だったのではないかと思います。
なぜならこれらが為されたのは宗教の力が大きかったと思うから。例えばアンコールワットはヒンドゥー教の寺院ですが、あれを作るのに果てしない人員と時間、血と汗が必要だったでしょう。僕の感覚では作らせる側も労働者側もどこかで気持ちがなえてしまうのではないかと思います。ただ、彼らには僕と違って信じる神がいた。これを完成させることが信じる神のためになると心から信じていたからやり遂げられたのではないかと思います。
歴史的建造物しかり、聖職者の扱いなど、海外では宗教の重要性が日本とは比べ物にならないほど大きく、大半の人が何かしらの宗教を信じているのが普通で、日本のように無宗教(あるいは日常的に信仰をしていない人)が大半、なんなら宗教は少し怖い・胡散臭いと思われているほうが少数派なんじゃないでしょうか。そのような特殊な状況は島国故なのか、逆にいろいろな文化が入ってきすぎてしまい支持が分散されてしまったのかが原因なのか。学のない僕にはわかりませんが、日本人のよく言えば寛容さ、悪く言えばこだわりの無さにも影響しているように思います。知らんけど。
そんなことを考えながら過ごした3日間の寺院巡り。
寺院には個性がそれぞれあり、大きいもの、精緻な彫刻の施されたもの、荒廃してしまっているものなど様々です。
個人的にはやはり高さのある迫力満点の寺院と、荒廃が進みいまにも崩れてしまいそうな寺院が気に入りました。
アンコールワット以外にも特に気に入ったものをいくつか紹介します。
①アンコール・トム
細かい彫刻、500m弱のレリーフ・有名な観音菩薩の四面仏など見どころが多い。
そこら一帯に建築物が点在しており、それを総称してアンコールトムというとか。
ちなみに、ここでは気さくに話しかけてくる現地人が勝手にガイドをしてきます。
いい人だなと思ってついていくと最後にはなんだかんだ理由をつけてお金を払わされそうになります(僕の場合は「学校を建てたい」でした)。あと、お猿がたくさんいました。
②タ・プローム
映画「トゥームレイダー」のロケ地となったらしい寺院。
ここの見どころは戦争と老朽化で半壊している様子です。このいつにも崩れそうな儚げな感じが
逆に歴史の深さを強固にアピールしています。
ジャングルの中にあるため、樹齢300年ともいわれるガジュマル(巨木)が遺跡を飲み込んでいく様子も
自然の力強さと古代文明の荒廃を感じさせてエモーショナルです。
※以下、なぜか写真が取り込めず
③バンテアイ・スレイ
ここは精巧な壁画が残ることで有名な寺院。
特に「東洋のモナ・リザ」と呼ばれる彫刻は有名でその美しさはフランスの小説家アンドレ・マルローが
盗難をしようとして逮捕されたというほどです。
ガイドさんが「レディ・テンプル」と呼んでいましたが、「女の砦」という意味の寺院らしいです。
寺院巡りで感じたのはやはり前述した「宗教の影響力の大きさ」「建造物からほとばしる歴史の深さ」それと「探検の楽しさ」です。探検の楽しさについてはRPGの遺跡のステージを思い浮かべてもらえばと思います。
寺院ごとに全然違う内部に足を踏み入れ、神聖で少し不気味な雰囲気を感じた時のわくわく感はまさに「不思議のダンジョン」でした(笑)



