古本屋開業までの道
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今日の収穫

南郷通りの文教堂書店は、ここ2,3ヶ月定点観測している古本屋だ。ここは古本と中古レコードが半々の店で、そう珍しい本があるわけではないが、最近文庫棚が充実しているのだ。中公文庫やちくま文庫の数がグンと増え、探していた文庫を随分手に入れることが出来た。それに味をしめて、月に3度ほどチェックしてきたのだ。

今日は、残念ながら中公文庫やちくま文庫での収穫はなかった。そのかわり、大江健三郎『芽むしり 仔撃ち』講談社ミリオンブックスを100円、阿部真之助『恐妻一代男』文藝春秋新社(新書版)300円で購入。『芽むしり 仔撃ち』のミリオンブックス版はこういっちゃなんだが、初めてみた。初版で100円はバカ安。阿部真之助は、初めて知る名前だが、脱サラ以降、どことなくなんとなくカミさんに頭があがらなくなっている自分としては、見逃せない書名だった。ウ~ン、情けない。

ほかに、小林多喜二の文庫本を3冊と吉松安弘『東條英樹 暗殺の夏』(新潮文庫)を購入。定価の半額だ。これは、つい最近読み終えた夏掘正元『渦の真空』の影響だ。夏掘の長大な小説については、いずれここに書くが、とにかく圧倒された小説で、その面白さは保証します。