石井清香の時流を清かに見つめて

石井清香の時流を清かに見つめて

変化の早い「今」について、思いついたこと、感じたことを書き留めていこうと思います。

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今日、「八日目の蝉」という映画を見た。ゴールデンウィークを皮切りとした映画で、「対岸の彼女」で直木賞作家となった、角田光代さんの近時のベストセラーを映画化したものである。この作品も「対岸の彼女」と同じ2人の女性の感情の機微に焦点を当てた小説だ。小説を読んだ時、映画も是非見てみたいと思った。


内容は、不倫相手の生まれたばかりの娘を誘拐し、4年間の逃避行の末、逮捕されるまでを描いた誘拐犯の視点の部分と、大学生になった娘が、実の母の手前のせいか、誰にも言えず、自分でも振り返ることをやめていたその過去と向き合うようになる。そして、女性として、母として、肯定的に人生を歩み出そうとする話である。この小説の最後に描かれた、誘拐犯の心情にとても感動し、映画ではどう描写されているのかを期待して見に行った。


映画では、誘拐された娘の視点を中心としたせいか、この感動した部分は、封印され、ラストも小説の内容とは“がらっと”変えられていた。

この点が、残念であったが、全体としては、誘拐犯のせつなさや子どもへの愛情と2人の主人公の混沌とした感情が良く描かれていて、小説と同様に胸にこみ上げてくる作品であった。


ある程度のものはすぐに手に入るという豊かな時代の反面で、子どもの虐待が増え、そして子育てに親のエゴさえも感じられる現代であるが、この作品は、愛憎ある不倫相手の子どもであっても、子どもを人生の全てとしてとらえている点が、とても素朴に感じた。もっとも、天蓋孤独となり、全てを失った状況で、そう考えざるを得なかったのかもしれない。


ただ、人と人との関係は、血のつながりが全てなのでは決してない。親を亡くした震災孤児にも、実の親に負けないくらいの愛情を社会全体で注いでいきたいということも考えた。


そういえば、明日は、子どもの日だった。

 昨日、英国のロイヤルウェディングが行なわれた。テレビをつけたら、中継がやっていたので、思わず見てしまった。というのも、ダイアナ元妃の結婚式と比べてどうだろうかというミーハーな興味もあり、また、昨年からロンドンで暴動が起きているだけに、この日をねらって何かが起きないだろうかという懸念が少しあった。


イギリスが財政再建の為、2014年までの4年間で約10兆円の歳出削減に挑むことから、49万人にのぼる公務員の人員削減のほか、福祉支出の削減が最貧困層に及ぼす影響も懸念されている。また、大学の授業料も値上げすることから、ニュースで流れた窓ガラスを割る抗議のシーンがふと、頭をよぎった。


皇室への高い支持への復活を得るためもあり、今回の結婚式にかかった費用は、ダイアナ元妃の結婚式の費用の1/3に抑え、じみ婚にしたようだ。結局、厳重な警備の中、何事も無く、厳かに式とパレードは行なわれ、じみ婚と言ってもやはり華やかなロイヤルイメージで幕を閉じた。


今日は、MBA修士課程の在学時代の同期と後輩の結婚のお祝い会があった。このカップルも、ウイリアム王子&ケイトさんと同じように、大学内で知り合い、めでたく今年ゴールインしたカップルだ。私は、今年の4月から博士課程に進学したため、毎週土曜日に論文の指導があるのだが、その後7時から内輪でお祝いした。


先日、あるジュエリー会社に勤務している在学中の後輩から聞いた話しだが、震災直後ジュエリーの売上が上がったそうだ。あくまでも仮説だが、震災のため実家に一時的に帰省した時、親に結婚を催促され、背中を押されるのがきっかけだとか。。。そういえば、先日何某出版社の編集長が主催するパーティに出席した時、知り合いになったある新聞社に勤務している人も震災が結婚のきっかけになっていると言っていた。震災時一人で家にいるのがイヤでそれがきっかけになっているとか??


ずれにしても、少子化時代を迎えたわが国にとって、結婚は大いに喜ばしいことである。

先日、「ブラッド・ダイヤモンド」という映画を見た。ちょっと前の映画になるが、2006年に上映された、レオナルド・デカプリオ主演のアフリカの紛争に資金を提供するために不法取引される「紛争ダイヤモンド」を題材にした映画である。私は、ストレス解消の一つが映画を見ることであり、自宅から自転車で5分ほどにところに映画館があるので、たまに、ふらっと1人でレイトショウーを見に行くことがある。


この映画は、最近見た映画の中で一番印象に残った映画であった。シオラレオネなどの内紛の起こっているダイヤモンドの産出国で、反政府側は武器で村を襲い、鉱山を採掘させる労働者とその組織入りさせる少年達を調達する。この反政府組織に取り込まれた少年達は、銃を手にさせられ、政府を倒す英雄だと洗脳され、人を殺すようになっていく。映画では村を襲撃され、一家離散した父が息子をその組織から取り戻すために、必死になって探すのだが、小学校6年生の息子を持つ私は、家族から離され、十分な教育も受けられず、洗脳されて内紛に利用される少年たちが30万人もいるということを大変不憫に感じた。


最後のシーンで、「この状況に対処するためにできることは、ダイヤモンドを買わないことだ」という言葉が胸に響いた。


資源のある発展途上国は、生活が貧しい故に、その資源の利権をめぐって紛争を引き起こしやすくなるのだろうが、以前旅行に行ったドバイを思い出した。現地のガイドさんは、アラブ首長国連邦は世襲の首長による絶対君主制になっているが、アラブ人が20%弱しかいなく、そのほとんどが豊かな暮らしをしているので、内紛が起きない。それは、建国の父である初代大統領が、外国に主導権を握られず石油の採掘に成功し、その後もその利益を一人占めせず、国民が豊かに暮らせるように統治したからだと言っていた。


日本でも、優れた政治家の存在が問われているのだと思う。