前回の続きで、乗り物酔いについてご紹介します。
 
 
◆酔いやすい動き
 
ものの動きは、直線的な動きと回転に分けられて
それぞれの動きは上下・左右・前後の3方向に
分けられています。
 
直線も回転と同じ速度で動くときは
30秒ほど経つと慣れて感じなくなって
しまいます。
 
そのため、高速で移動しても停車まで
時間感覚が有り、カーブが少ない新幹線は
酔いにくく、停止と加速を繰り返し、
カーブも多い自動車のほうが酔いやすいです。
 
自動車でも助手席に乗っていると酔いにくく
後部座席に乗っていると酔いやすいです。
 
助手席は「次、曲がるぞ」という情報が、
目から入ってくると予測でき、耳石器がそれを
感知し、感覚の不一致がおきないので酔わない
ということです。
 
後部座席は前の情報が入りづらいので、
急に姿勢の変化が起きて、耳石器がカーブを
感じ、感覚の不一致が起きて酔ってしまいます。
 
 
乗り物酔いを研究している先生がおっしゃるには
上下方向が変わっていく状況が一番酔いやすい
という結果が出たそうです。
 
例えば、
映画などで戦闘機が背面飛行をするシーン
(トム・クルーズのトップガンのコックピット
の中の映像など)を観たときなどが
一番酔いやすいそうです。
 
 
 
◆激しい上下運動は酔いにくい
 
ジェットコースターで酔ったことありますか?
 
激しく動くジェットコースター、
実はあまり酔わないといわれています。
 
ループ構造で背面飛行ようにな状態になったり
体に受ける力が大きいジェットコースターでも
回転の動きが単純なので感覚の不一致が
起きにくいため、さほど酔いというのは
感じません。
 
モーターボートのように激しい上下の振動も
酔いにくいそうです。
 
一秒に一回以下という細かい上下運動周期
は酔いやすいそうで、船に乗っていて酔うのは、
波が一秒に一回以下という細かい上下運動を
しているため酔いやすいということです。
 
 
◆カーナビのついている車は酔いやすい
 
ほとんどの車はカーナビがついていると
思いますが、今は車酔いする人が増えている
といわれています。
 
車の中でなにもしない状態に比べて
車内で映画や動画をみると2倍
本を読むと2.4倍酔いやすくなるという
研究結果がでているそうです。
 
 
「なぜ乗り物酔いが起こるのか?」を
まとめますと平衡バランスを司る、
目と耳の感覚の不一致で起こります。
 
一秒に一回以下という細かい上下の動きが
酔いやすいということです。
 
これらはしっかりと平衡バランスや自律神経を
整えてあげると乗り物酔いというのはなくなって
いきます。
 
 
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