今回はご存知の方も多いかもしれませんが
「腰椎椎間板ヘルニア」についてご紹介します。
 
 

◆腰椎椎間板ヘルニアとは?

 

ヘルニアは日本語で「飛び出す」「脱出」

という意味があります。

 

医学用語では「脳ヘルニア」「鼠径ヘルニア」

など、たくさんのヘルニアがあります。

 

その中でも有名なのが「腰椎椎間板ヘルニア」

でしょう。

 

それでは飛び出したヘルニアとは、

どんなものでしょうか?

 

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図をみていただくと、

「髄核(ずいかく)」と呼ばれる、

濃いピンクの部分が黄色い神経の部分を

押しているのがわかると思います。

 

この髄核が飛び出して、神経を圧迫しているのが

ヘルニアの痛みの正体です。

 

 

◆いつ痛みがとれるのか?

 

平均的な場合、3〜6ヶ月が標準的な期間とされ、

強めの場合は10ヶ月程度必要とされています。

 

もちろん、

この期間がずっーと痛みが続くわけではなく、

発症してから2〜3週間は強い痛みが

続くことが多いと思います。

 

その後、

動き始めや寝起きなどの部分的な痛みが、

先ほどの期間続くことになりますが、

一般的なヘルニアの場合、

ほとんどは自然に痛みは消失することは

分かっています。

 

 

◆何年もヘルニアの痛みがある原因

 

「数年前にヘルニアになってから、

ずっーと腰痛があり、腰痛は仕方がない」

と言われる方がいらっしゃいますが、

実際にはこれらの腰痛はヘルニアではない

ことが多いです。

 

飛び出した髄核が体に吸収され、

神経の圧迫がなくなれば、痛みは消えます。

 

髄核が吸収される期間が2ヶ月から長くて10ヶ月

なので、それよりも長い痛みはヘルニアではない

可能性が高いです。

 

ヘルニアの痛みは確かに強いですし、

日常生活に支障をきたすことも多いので

20年ほど前は多くの症例で手術をされた方

も多いかと思います。

 

近年の研究でヘルニアの多くは手術を

しなくても自然に回復することが

分かってきています。

 

では、なぜ「数年前のヘルニアが…」と

いう話しになるのでしょうか?

 

これらの痛みの多くはヘルニアになったことで、

痛みから少しでも逃げるために

体にねじれが生じ、これが背骨や骨盤の

ゆがみを作り、いつまでも痛みを残す原因に

なっているのです。

 

これらのゆがみはレントゲンやMRIなどの

画像診断では分からないために、

原因がわからず、ヘルニアの後遺症?

のような扱いを受けているのです。

 


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