・朝起きて手を使うと激痛が走る
・ドアノブや車のハンドルをひねると痛い
・パソコンを使っていると手がしびれて
くる
・シップ・サポーターを使っても痛みが
ひかない
などの手首の痛みについてご紹介します。
◆手根管症候群とはなにか?
手根管症候群とは、手のひらの付け根の部分。
手首の内側の部分の事を「手根管」といいます。
正中神経(せいちゅうしんけい)と9本の腱、
血管が通っている空間の事をいいます。
この手根管の中の腱の部分が、
何らかの原因で炎症を起こして腫れてしまい、
一緒に走行している正中神経が圧迫されて
発生するいろいろな症状の事を
「手根管症候群」といいます。
「症候群」とは、1つの症状ではなく、
いろいろな症状が出ることをいいます。
例えば風邪は正式には「風邪症候群」と呼ばれて、咳・鼻水・発熱などいろいろな症状があります。
これと同様に様々な症状が現れます。
◆手根管症候群の原因は?
手根管症候群の主な原因は、
仕事やスポーツでの使い過ぎです。
好発しやすいのは中・更年期の女性ですが、
妊娠中や出産後などにも好発しやすいと
されています。
これらはホルモンバランスの影響を受けて
いるとされています。
この他にも腎臓疾患(透析など)が有名です。
このような様々な原因が考えられ、
症状もしびれ・痛み・親指と人差し指で
「OKサイン」ができないなど、
様々なものがあります。
◆「首と肘」が原因だったケース
50代の女性の方でした。
ハサミを使う仕事で始めはシップを貼って
我慢していたそうですが、夜寝ている時
も痛くなり、心配になったそうで病院を
受診されたそうです。
そこでの診断結果は「手根管症候群」
1年ほどリハビリをうけたのですが、
痛みが改善せず、手術をすすめられたそうです。
本人は手術はしたくないとのことで、
「もう治らないかも」と諦めた様子で
インターネットで見つけた当院に相談に
来られました。
来院時は手が腫れていて、動かすのが
辛そうな感じで検査中も顔をしかめながらでした。
検査をしてみると、手首の問題よりも
「首と肘」の問題が原因だと判断しました。
初回の施術は、全身の筋肉をゆるめた後に
肘の可動制限と首の可動制限を緩和する
処置を行いました。
施術後、痛みが半分くらいになり、
手を握ったり、手首を回すことができる
ようになりました。
「手首の問題なのに全身の筋肉を緩めるの?」
と思われたかもしれませんが、
人間の体はバランスで成り立っています。
首や肘の問題が、手首の痛みを引き起こし
ても何の不思議もないのです。
【石井整骨院のHP】