今回は不眠症についてご紹介します。
 
 
◆不眠症とはなにか?
 
睡眠は3時間でも十分に寝た気になる人や
10時間は寝ないと寝た気がしない人が
いるように個人差があり、睡眠時間で
不眠と決められるものではありません。
 
一般的には7〜8時間ほど睡眠時間を
とることを推奨していますが、
3時間でも平気な「ショートスリーパー」
と呼ばれる人もいますし、
12時間は寝る「ロングスリーパー」
と呼ばれる人もいます。
 
どちらかが正確でもなく個人差の問題なのです。
 
睡眠時間の長さにかかわらず、
「眠れなくてつらい」というのが不眠です。
 
「眠れなくてつらい」という状態が
長期間続くと、だんだん体に様々な変調が
出始めます。
 
これが不眠症です。
 
 
◆不眠症の原因は?
 
①環境的な要因
騒音・振動・気温・寝具
 
②精神的な要因
心配事・親族の不幸・仕事のストレス
 
③肉体的な要因
ケガや病気
 
そして、近年多くなっているのが
「自律神経の乱れ」による不眠です。
 
 
◆不眠症と自律神経の関係
 
不眠症の対処法として、
多くが薬(睡眠薬・睡眠導入剤)の服用
だと思います。
 
短期間の服用で眠れるようになれば
特に問題視することはありませんが、
問題は長期間服用して改善しない場合です。
 
薬の副作用が気になり始めますし、
「なぜ効かないのか?」という問題が
出てきます。
 
この部分で自律神経の不調が関係してきます。
 
自律神経は興奮する作用のある交感神経と
リラックス効果のある副交感神経の
2つの神経から成り立ちますが、
この2つの神経は通常、絶妙なバランスを
とっています。
 
睡眠を例にすると
 
交感神経が働くと目を覚ましますが、
副交感神経が働くと眠たくなります。
 
不眠症の方からすると、
薬で副交感神経を優位にすれば良いと
思うかもしれません。
 
実際、不眠症の薬で処方される薬は
副交感神経を優位にするものが多いと思います。
 
しかし、副交感神経を優位にするばかりだと
人の体は成り立ちません。
 
副交感神経が優位になり過ぎると
・心拍が上がらない
・血圧も低下したまま
・日中も眠たくなるので、日常生活がつらい
 
自律神経のトラブルが原因で不眠症になる方が
薬だけで解決しない原因がここにあります。
 
 
◆自律神経の不調と不眠症の関係
 
例えば、ちょっとした事でイライラしたり
怒りっぽくなったり…
 
そんな時には肝臓にストレスが
あるかもしれません。
 
心配事が続いて食欲が低下すると
小腸の機能が低下し、脾臓の機能を
低下させます。
 
理由もなく不安な気持ちになったりする時には
心臓にストレスをもっているかもしれません。
 
これは東洋医学の考え方です。
 
東洋医学では感情のストレスが、
内臓に影響を与え、それが自律神経を乱し、
それらが複雑にからんで不眠症をつくると
考えているのです。
 
実際、漢方薬には細かな症状に合わせて
十数種類の処方があるそうです。
 
また、当院の自律神経整体は、
内臓や自律神経の乱れを細かくひも解きながら
正常に整えていく整体法です。
 
 
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