今回は「四十肩・五十肩」について
ご紹介します。
 
 
◆そもそも四十肩・五十肩ってなに?
 
【四十肩・五十肩の典型的な特徴】
 
①夜間痛がある
(夜に寝返りや安静にしていても痛みで眠れない
または目が覚める)
 
②肩が動かない(可動制限・他動的にも動かない)
 
③明らかな原因がないのに痛みが突然発生する
 
特に①夜間痛と②可動制限は特徴的で
ひどい人になると痛みで眠れない
という人もいます。
 
 
次によく誤解されるもの
 
①腱板損傷
(野球などの運動で肩を動かす筋肉などを
損傷したもの)
 
②肩こり
 
③石灰沈着性周囲炎
(以前は五十肩と呼ばれていましたが、
現在は理由がはっきりしたものは
除外されています)
 
③の石灰沈着性周囲炎以外は
肩の運動は他動的に可能です。
 
他動というのは他人が腕を持って持ち上げると
動くというものです。
 
①腱板損傷や②肩こりの
動きの制限はありません。
 
四十肩・五十肩は基本的に他動的に
動かしても途中で硬くて動きません。
 
 
 
 
◆四十肩・五十肩はどれぐらいで
改善されるのか?
 
四十肩・五十肩は一般的に1〜2年で
自然に「痛みが引く」とされています。
 
痛みだけ改善されれば良いのであれば
放おっておいて、苦しいリハビリを
受けなくてもいいかもしれません。
 
しかし、これは四十肩・五十肩が
治ったわけではありません。
 
あくまでも痛みが出なくなっただけです。
 
この状態では肩の可動制限は残り、
放おっておいた関節が元の可動域に
改善することはほぼなくなります。
 
 
◆四十肩・五十肩は筋肉・関節・内臓の
3つのバランスを改善する
 
四十肩・五十肩は筋肉や関節だけでなく
自律神経が関わる内臓疲労も関係してきます。
 
内臓疲労とは病気というわけではありません。
 
【内臓疲労】
 
・内臓が疲労する
 
→防御姿勢で姿勢が悪くなる
 
→筋肉や関節が硬くなり、症状を引き起こす
 
 
【日常生活に例えると】
 
・脂っこいものを食べ過ぎる
 
→胃がもたれて消化不良
 
→胃が気持ち悪くて前かがみ
 
→前屈姿勢が原因で肩こりや肩の運動範囲を
せまくする
 
特に病院での画像診断で大きな問題が
見つからない場合、ほとんどの症状に
このような内臓疲労が関わっています。
 
 
以前、40代の男性の方が急に右肩に痛みが
発生し、右手を上げることができなくなり
病院に行ったそうですが、特に異常はない
ということでリハビリを開始しました。
 
しかし、1ヶ月リハビリをしたが、
痛みと可動制限があったために
来院されました。
 
その方を検査していくと
肝臓と腎臓に疲労がみられました。
 
お話しを聞くと、仕事が忙しく睡眠不足と
お酒の席が続いていたそうです。
 
調整後、右手を上げた時の痛みが
半減していました。
 
その後もお仕事が忙しかったため
なかなか睡眠時間を確保することが難しく
来院頻度も少なかったために3カ月程
経って改善しました。
 
全身の働きを考えて施術することで
人間本来持っている回復力を引き出すことが
出来た症例でした。
 
 
 
 
 
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