昔から狸と狐のばかしあいという言葉があるように、狸や狐が変身して人間にイタズラする話は多くあります。

 

しかし、東京都北区王子に伝わる狐の話はちょっと違います。

 

 

東京都北区王子には、古くから大晦日に各地から集まった狐が大きな榎の木の下で装束を整えて王子稲荷神社に詣でたという伝承があります。

 

榎の木の下に狐が集まる様子を描いた歌川広重の浮世絵

 

現在、榎の木は道路拡張工事のために切り倒されてしまいましたが、「装束稲荷神社」の中に碑があります。

 

ここで、この神社にまつわる不思議な話を一つ

この神社に祀られているのは豊穣の神である宇迦之御魂神ですが、第二次世界大戦末期の1945年の東京大空襲において、南東より猛烈な勢いで延焼して来た火災がこの社の前で止まり、北西部一帯の住民を被災から救ったという話があり、火防の神としても崇められています。

 

 

平成5年の大晦日から、地元の有志によって狐の行列が開催されました。最初はささやかな行列でしたが、 今では街をあげての大晦日のイベントになっています。

当日は狐のメイクや面を被った人たちが集まり、装束稲荷神社から王子稲荷神社に向かって行進します。

この行列の中には大きな狐面も掲げられるなど、とても見ごたえのある行列です。

残念ながら昨年は中止になってしまったようですが、事前申し込みで行列に参加(有料)できたり、行列に参加しなくても当日に狐メイク(有料)をしてくれる場所や狐面の販売がある等、お祭り自体楽しいので今年開催されましたら興味のある方は是非参加してみて下さい。

 

 

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