皆さんおはようございます
2回目に紹介するのは、東京都港区麻布に伝わる麻布七不思議です。
麻布総合支所には、麻布七不思議を題材にした壁面のレリーフがありますので、機会があればぜひ見に行ってみて下さい。
レリーフの題材になっている話は、
柳の井戸
狸穴(まみあな)の古洞
広尾の送り囃子
善福寺の逆さ銀杏
蟇池(がまいけ)
長坂の脚気石
一本松
の七話ですが、本所七不思議と同じように7つ以上のお話が伝わっています。
しかし、本所七不思議と違うところは、ご利益のあるスポットのお話が多いところです。
それぞれのお話は省きますが、どのようなご利益があったのか解説します。
長坂の脚気石
江戸時代、五嶋近江守屋敷がありその門前にあった石に塩を供えてお願いをすると足の病気に効くと評判だったそうです。
江戸時代は栄養の偏りによって脚気で亡くなる人が多かったので、お参りする人も多かったそうです。
しかし、明治時代に上に出ていた部分は取り除かれてしまったため、今は根っこの部分を残すのみだそうです。
蟇池
十番稲荷神社に「上の字さま」と呼ばれる蝦蟇の石像があります。
これは蟇池の主で、江戸時代に山崎家の敷地内「蟇池」というものがあり、その池には大蟇(おおがま)が棲んでいました。
ある時、その大蟇が二人の家臣を殺したため、怒った主は池の水を抜いて大蟇を退治しようとしたところ大蟇が夢枕に立ち、詫びを入れ今後は火災から屋敷を守ると約束してさらに火傷の薬を伝授しました。
そこで、主は池の畔に小祠を大蟇建て祀ることにしました。
数日後、山崎家の近くで火事が発生し、火の手が屋敷に迫った時、この大蟇が現れ、池の水や泡を吹きかけて火災を防ぎました。
このことから「上の字さま」と呼ばれるようになり、防火・火傷にご利益があると言われるようになりました。
善福寺の逆さ銀杏
善福寺の境内墓地の入口には都内最大級といわれる東京都天然記念物大銀杏があり、
乳根が多数垂れ下がって、幹が逆さに伸びているように見えることから「逆さ銀杏」と呼ばれています。
親鸞上人が立てた杖がそのまま地に生えて大木になったと伝えられいて、推定樹齢770年以上、高さ約35m、幹まわりは約15mもあるそうです。また、乳の出の悪いお母さんがこの銀杏の皮で治療すると乳の出が良くなると言われ、皮を剥ぐものが後を絶たなかったそうです。(薬効とかは証明されておらず、あくまで伝承なのでマネしないでください。)
同じ七不思議でも、本所七不思議とはだいぶ雰囲気がちがいますね、
今回紹介したお話は伝承の一部なので、興味のある人は是非調べてみて下さい。
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