皆さんおはようございます
暑さや感染拡大により外出に気を使う日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
8月は夏らしく、怖い話の観光スポットを数回にわけてご紹介します。
ところで、暑い季節に怖い話を聞くというのは日本ぐらいだそうです。
なんで、日本では怖い話=夏になったのでしょうか?
別に冬にやってもいいですよね?
これは、なんとなくはじまってのではなくちゃんとした起源があります。
日本には夏にご先祖様が帰ってくるお盆がありますが、
昔はそのお盆にあわせて鎮魂の意味をこめた『盆狂言』や『盆芝居』というものが全国各地でおこなわれていました。
そして江戸時代、歌舞伎の興行元がその『盆狂言』に目をつけ、夏に芝居小屋で演じるようになったのが
怖い話=夏の由来です。
では、なぜ芝居小屋で怖い話を演じるようになったのか?
その理由は主に2つあります。
1つ目は
・夏は一流の役者から夏休みをとってしまうので、若手の役者しかいなかったのでお客さんが集まらない。
2つ目は
・今みたいに冷房などがなかったため、夏は芝居小屋の中が暑くてお客さんが来ない。
この2つの理由から、夏の芝居小屋の経営は大変でした。
そこで、若手の実力不足をカバーするために大掛かりな演出の怖い話の演目にして上演したのが起源です。
こうして誕生した怖い話の演目は『涼み芝居』と言われ、それが全国に知られるキッカケとなったのは、
1804年に初演された『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべいいこくばなし)』です。
この演目では舞台上の建物を壊したり、本物の水を使用してお客さんを驚かせました。
この演目をキッカケに、歌舞伎で『三大怪談』といわれる『四谷怪談』『番町皿屋敷』『牡丹灯籠』をはじめ、
怖い演目が次々と誕生し、怖い話=夏を日本人の意識に定着させたのです。
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