■絶対大丈夫、すべてはうまくいっている | 石田久二公式ブログ

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こんばんは、行動強化コンサルタントの石田久二です。


絶対大丈夫、すべてはうまくいっている。精神世界でよく聞かれる言葉で、私も大好きな言葉。そしてこれは宇宙の真理だと体験しています。しかし、同時にとても危険な言葉でもあります。


私が以前いた会社はものすごく忙しくて、徹夜で翌日の会議の資料を作ったりなど日常のことでした。ものすごく眠いし、体力的にも限界に近づいている。しかし、資料を作らなければ翌日の会議が成り立たない。それは社内会議ではなく、クライアント先での公的に組まれた会議。限界を超えながらも、絶対に資料を用意しなければならず、それでも毎回何とか間に合わせてきました。


しかし、ある上司はその「絶対間に合わせる」という感覚が徐々に麻痺してきて、会議の当日になって、「すいません、頑張ったんですけど、まだできていません」なる電話を入れることがしばしばありました。とりあえず間に合わせで資料をつなぎ合わせて、会議の体裁だけは保つことがありました。一難が去りました。


しかし、それがくせ者。つまり、なんとかなるとの癖がついてしまうと、一難は避けられても、それが積み重なると大難に発展します。だけど、命まで取られることはありません。会社や客先にどんなに迷惑をかけても、時が経てば忘れられます。何とかなるもんです。


その上司は結局、お酒が原因で会社を追われることになりました。さすがに罪悪感があったのか、それをお酒でごまかすことで極度のアル中となり、最後は素面だと手の震えでホッチキスを握ることさえできなくなっていました。結局、何とかなったわけではありません。


その上司はお酒でごまかしていたのですが、お酒は時として精神世界に代われることがあります。どんなピンチなことがあっても、すべてはうまくいっている。ピンチはチャンス。絶対大丈夫。借金が膨れ上がっても、ギャンブルで一発逆転することもあれば、そうならなくとも誰かが肩代わりするかもしれない。最後は自己破産だってある。すべてはネタ。


そうやってピンチは雪だるま式に増えていき、その都度強力な本やセミナーに接することで、酒の量が増えるがごとく、スピリチュアルジャンキーと化してしまう。そして最後は廃人同然となります。


当たり前の話ですが、仕事の資料は絶対に用意しなければなりません。納品の期日を守ることは絶対です。ピンチは大きくならないうちに乗り越える努力が大切。借金は早めに返すこと。これが当たり前の姿勢であり、むしろ与えられたピンチに対してどう取り組むかが、その人のスピリチュアリティなのです。


自分はもしかしてスピリチュアルジャンキーに陥ってはいまいか。精神世界に興味を持つ人は、常にその危険性を自覚しておく必要があります。