■「上から目線」」はカッコ悪い | 石田久二公式ブログ

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こんばんは、石田久二です。


先ほどあるメルマガを読んでいたら、「最近は『上から目線』の若者が多い」という話が書かれていました。私自身、今はさほど若者と接する機会がないのでなんとも言えませんが、そんな気配も無きにしも非ずとは思います。だけど、そもそも若者ってのは「上から目線」なのが常だとも言えます。


その一番の理由は単に世間知らずだから。自分の浅い経験と知識だけで物事を判断してしまうと、どうしても「上から目線」になってしまいます。例えば、友達が恋愛のことで悩んでいたとします。今の私なら「勝手に悩め」で済んでしまうし、それが最善だとも思うのですが、人は悩んでいる人、苦しんでいる人に対して、どうしても「上から目線」に接してしまいます。


実は一つ、闇歴史を告白したいと思います。今から10年以上前、私も恋愛に悩んでいた時期がありました。当時、まだ学生だったのですが、研究室に自由に使えるインターネットがありほぼ私物化していました。そこで勉強そっちのけで、インターネット上で恋愛の悩みを聞いてもらっていました。場所はヤフー掲示板です。


多くの人が悩みを聞いてくれ、いろんなアドバイスを頂きました。ありふれた内容ばかりなんですが、私にとってはアドバイス云々よりも、単に悩みを吐きだせる場としてネットを活用していたに過ぎません。


ただ、どうでしょう。アドバイスをしてくる人のほぼすべてが「上から目線」なのです。中には説教っぽいことを言ってくる人も。見知らぬ人からなぜにここまで言われなきゃならないのかと思うことも。そしてもちろん悩みが解決されるわけではありません。でも、一時的に救いにはなってたことは否定しませんが。


あと、旅人と言われる人にも「上から目線」は驚くほど多いです。バックパッカーで安宿を転々としていると、滞在日数の長い人は、来たばっかりの人に対して、まず例外なくタメ口です。そして無理やり話をさせて、よくないと思うところをいちいち指摘して説教します。


よくあるのが買い物。チャイ一杯10ルピーのところを15ルピー払った人がいました。その差額5ルピーと言えば当時で15円程度。それでもかっこうの餌食になります。


「どうして言い値で払うの」
「ちゃんと聞いてから行ったらどう」
「たかが5ルピーだけど、そうやって値段が上がって、あとの人が迷惑するんだよ」


などと詰め寄られます。そんな光景を私も何度も見てきました。そう言えば旅関係の掲示板・コミュニティ・知恵袋もそんな感じです。「インドビザの取り方教えてください」という質問があったら、無視するか丁寧に答えてあげればいいのに、「そんなのは自分で調べることでしょ」などと返信がきます。必ず。


そうやって自分より経験の浅い人、知識のない人、そして相談してくる人に対しては、人はどうしても「上から目線」になってしまうのですが、一つ言えることは、「上から目線」ってとてもかっこ悪いってこと。


そう言えば最近もありました。あるビジネスセミナーの懇親会で、その講師の方にいろいろ質問していたら、同じ参加者が横からどんどん答えていく場面。そしてダメ出し。だけどその参加者は私よりもまったく稼いでない。そもそも土俵にさえ上がっていない。


「相談者」ってのは、どうあっても弱い立場で、「上から目線」にさらされるのでしょうが、そこでもやっぱり思いました。なんてカッコ悪い人なんだ、と。


ビジネスにせよ、旅にせよ、恋愛にせよ、どうやら「上から目線」の人に限ってあまり大したことを言わないようです。ですが、とても的確なアドバイスを送る人は、なぜか逆に謙虚な目線です。なぜか考えたのですが、結局、「上から目線」の人はプレイヤーじゃないってこと。


どんなことでも最初からプロや専門家の人はいません。そのように言われるまでに、何度も失敗を繰り返しながら成長していくもの。なので的確なアドバイスを言える人は、相談者の気持ちも痛いほどわかる。まるで昔の自分を見ているような気分で接することができる。まさにプレイヤーです。


そう言いながらも、私自身、まだまだ「上から目線」なところもありますので、カッコ悪い人にならないよう、常にプレイヤーでありたいと思っています。




<○×計画20>6/7(×執筆)
<愛>久々にメルマガを配信させて頂きました
<感謝>最近子どもの言葉が豊富になり日々に成長に感動しています