モノ・サービス提供者にとってのご法度 | 石田久二公式ブログ

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私は現在、セミナーやコーチングを中心に生業としているのですが、私の中で決めた絶対のルールがあります。それはセミナー・コーチング業に限らず、モノやサービスを提供する側のすべてに当てはまるルールだと思っています。



それは「値下げをしない」というルール。ただ、今はデフレ状態なので、モノによっては市場価格に合わせて値下げせざるを得ない場合もあるでしょうが、固有の「ブランド」を売っていく場合、値下げは絶対的なご法度だと感じています。



それは自分自身のブランド価値を下げることを意味すると同時に、サービスを受ける側に対しても失礼な行為だと思うのです。例えば3万円で受講したことのあるセミナーがあって、それはそれだけの価値があると判断して参加したもの。なのにその後に同じ内容のものが2万円に下がっていたりなんかすると、3万円で受講した人は損した気分になる以前、自分自身の着眼力を疑うことにもつながります。



ですので、セミナーやコーチングであれば参加者、その他のサービスであれば購入者のレベルを維持する上でも、提供者は何があっても値下げをしてはならないのです。逆に値上げする分にはいいと思いますし、そうしていくことがプロとしての使命だと私は思っています。



ちなみにコーチング業に入ろうとされる方の中には、自分自身の評価も何もない状態から、単に相場だけを意識して、バカ高いフィーを設定している人が少なくないようです。言うまでもなく、それでは続きません。特別な人を除いては、最初はリーズナブルな価格からスタートする方が賢明です。



「価値」を決めるのは資格でもなく、学校でもなく、さらに自分でもありません。価値はお客が決めるのです。ですので、最初の方はとにかくお客(参加者、受講生、購入者等)に対して徹底的なお得感を与えるつもりで、値段を下げて提供する方が得策。



しかし、それは徐々に「値上げ」することを前提として、それだけ自分自身もパワーアップしていく必要があります。コーチングなりセミナーなりを続けていく秘訣は一つ。それは、永遠に、


「内容>価格」


を維持し続けること。値上げによって、


「内容<価格」


となってしまったら、それはそのサービスの終焉を意味します。しかし、価格を上げることで奮起して内容を高める効果もあるので、いずれにせよ価格はあげていく方向で自己研さんを怠らない姿勢が何よりも重要。