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焙煎直後のコーヒー豆って、実は美味しくない!?
最近は流通の進歩がすごいことになっていて、朝に収穫した野菜や、朝に水揚げされた 魚がその日のうちにスーパーなどの小売店に並ぶのがほとんど当たり前になっています。 それもあってか「新鮮=美味しい」ということが多くの人たちの間に浸透しているような気がしています
しかし、焙煎したコーヒー豆に関しては、だいたい焙煎後2〜3日から美味しくなってきます
より正確に言うなら
「美味しく淹れやすくなってくる」
が近いかもしれません。
それではどうしてそうなるのか、今回はそのお話をしていきます
煎したコーヒー豆は、例えていうなら炭のような、小さな穴がたくさん開いている「 多孔質状」の構造をしています
小さな部屋がたくさんあるような感じを思い浮かべてください
その部屋の中には、二酸化炭素を中心とした気体の成分「ガス」が たくさん詰まっています。特に焙煎直後は部屋の中がガスでパンパンになっているような状態です
このガスには、コーヒーのいい香りの成分も含まれています
焙煎から間もないコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れると、お湯を注いだ 瞬間に大きく膨らみますが、これはこのガスが一気に外に出てくるために起こる 現象です
それは確かに新鮮な証拠ではあるのですが、実はこれによってコーヒー の抽出状態があまり 良くない状態になってしまうんです
コーヒー豆の部屋の中にお湯を入れていってコーヒーの成分を溶かし 出したいのに、一気に大量に外に出てくるガスがそれを邪魔する、というイメージです
これはどんな淹れ方でもそうで、圧力をかけるエスプレッソもその影響がでてきますし、カッピングですら焙煎直後は正確にフレーバーを感じることは困難になるほどです
ひとことでいうと「落ち着いてない」感じの味になりがちなんです
焙煎2〜3日後からコーヒーが美味しくなってくる理由
ここまで読んで頂ければもうお分かりの方もいると思いますが、焙煎から少し時間が経つことによってガスがほどよく抜けてくることで、良い抽出状態を作りやすくなって、コーヒーの味がよくわかるようになる、というわけなのです
コーヒー豆を焙煎したてだった場合は少し待ってから飲むと美味しく飲めますよ
それでは、良いコーヒーを☕︎