私が自分から行きたいと行った場所は靖国神社ただ一ヵ所だった。
ここには日本の戦争に駆り出されて命を失った
真に無念な数万人の韓国人勇士たちも眠っている。
ソウルの銅雀洞にある国立墓地と少しも変わらない。
誰が見ても靖国参拝問題をめぐっては日本に優位がある。
参拝するなと不平を並べたてるほうよりは、
颯爽とお供を引き連れて殉国の英霊に参拝する方が
はるかにカッコよく見える。
靖国神社から帰る道すがら、
こんなふうに問い返されているような気がした。
「我々は豊臣秀吉を信奉している。
おまえたちは李舜臣を信奉しているではないか。
我々は伊藤博文や東条英機のために儀式を行う。
おまえたちが安重根や尹奉吉のために儀式を行うことについて、
我々は口出ししたりしない」
チョ・ヨンナム氏著 「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」より