イセユウブログ「one fine day!」

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遅れてきた青春野郎

目指すは福井で一番ロックな透析患者!

面白いことが大好きで
生きていることに興奮してる
そんなバカヤロウのブログ。

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有名な人が自殺する。

 

大きな話題になる。

 

有名な人が病気になる。

 

大きな話題になる。

 

その陰で、たくさんの名も無い人が自殺し、大きな病気に罹る。

 

誰も知らない、どこかの誰かにも、かけがえのないドラマがある。

 

誰も知らない、どこかの誰かにも、大切な人がいる。

 

それがなんだっていう訳じゃないけれど、やっぱり俺は生きてる方がいい。

 

死んで花実が咲くものか。

 

死して偲ばれるよりも、生きて笑い者でいる方がずっといい。

 

俺は、ね。

 

 

俺にも(多くの人がそうであるように)大切な友達を亡くしてしまった経験がある。

 

彼らは自殺ではなく、事故や急病だったわけなんだけど。

 

音楽(バンド)をやるきっかけに、俺を誘ってくれたやつ。

 

イベントを続けて行くときに、力を貸してくれたやつ。

 

二人ともあまりに急な話だったんで、信じられないまま長い年月を過ごしてきて。

 

 

大切な人がいなくなったのに、俺はまだここにいるのがなんかやり切れなくて。

 

俺も慢性腎不全を患った時、もう生きていても仕方ないのかなと思った時期が短いけれどあった。

 

それでも自死という選択肢はなかった。

 

不真面目で、馬鹿だから。

 

だから死ねなかった。

 

馬鹿でよかったのかな、と今では思えるようになった。

 

これからも生きるだろう、死ぬまでずっと。

 

自死を選んだ人間の気持ちは、きっと誰にもわからないものだと思う。

 

だからこそ俺は生きる事を選ぶよ。

 

もう今さら恥も失うものもたいしてありはしないのだから。

 

 

 

 

さて、ここからはいたって不真面目でくだらない話。

 

先日、先ほどの話に書いた亡くなった友人の家をひどく久し振りに(なんて不義理な野郎だ!)訪れて。

 

その流れと勢いで、これまた久し振りに(やっぱり不義理な野郎だ!)一緒にバンドやっていた友達の家を訪ねて。

 

昔話や近況報告に花が咲いたあと、中学の終わりや高校の頃•••つまり、30年近く前に録音したカセットテープを預かってきて。

 

これがね…酷いんだ(笑)

 

色々形容してみようと思ったんだけど、結局結論は「ひどい」に収束すると言う。

 

でも。

 

やばいくらいのバカバカしさと、信じられないくらいの情熱、パワーがあった。

 

ひとしきり笑って、少しだけグッと来て、でもやっぱり笑うしか無くて。

 

亡くなった友達も、一緒にやってた友達も以上に物持ちの良い男で。

 

おかげで、約30年の年月を一瞬で飛び越えることが出来たんだ。

 

 

 

誰にも聴かせられないかって?

 

そんな事はないぜ。

 

今さら俺なんかに恥もクソもあるかって話だから。

 

これを聴くためだけに、ハードオフ行って安いラジカセ買ってきたからね。

 


これをPCに取り込んで、DAWでリマスターしてデジタルデータ化してやるんだから。

 

流石にカセットテープだから、ノイズも増えてるし、劣化もこの先どんどん進むだろうから。

 

まあ、いつか(倫理的に聞かせられる部分だけでも)公開しようと思っています。

 

聞いてる方が赤面する事間違いなし!自信があります!

 

 

 

まあ「黒歴史」って言葉、あるじゃないですか。

 

これもそう言う意味では黒歴史なのかもしれない。

 

でも、俺はそれを隠さない。

 

黒かろうがなんだろうが、その歴史があったから今の自分があるんだ。

 

それにこれは仲間と作った作品だから。

 

俺一人のものじゃない、それを俺一人が否定する事もない。

 

そして亡くなった友達も、あの頃の俺たちも、このカセットテープの中にいる。

 

つまりここでまだ生きている。

 

死なせるわけにはいかない。

 

 

 

 

冒頭の話に少し戻るけど、やっぱり30年前の事を笑えるのは、あれから30年後まだ生きていられたから。

 

今日の事を笑える日は、いつかその時生きていられればの日。

 

なので、イセユウ構成員は明日からもまた生きていきますよ。

 

背負うとか、代わりにとかじゃなくて。

 

亡くなった大切な友達を生かし続けられるのは、生きている俺らの心の中だから。

 

今日を笑い飛ばせるための明日、それを俺は選択したいと思います!

 

 

 

しかし…このカセットテープ…ひどいや(笑)

 

絶対こんなバンド、あんな田舎の高校生にいなかったよな。

 

早すぎたんだよ、何もかも。

 

追いつけるかな、あの頃のキミに!