これ偽物の皮なんだけど洗えるかな
はい、基本的にはクリーニング出来ます。ですが、クリーニングすると劣化が促進される場合がございます、その場合には最悪剥がれたりすることがあるんです。
本物か偽物の皮革かどうかは、お洋服の裏側に付いている、洗濯表示の所に『合成皮革』や、『ポリウレタン』などと記載されています。
たまに、お洋服の一部分等に使用されている場合などは、書いていなかったりもします。でも、本物の場合は革製品なら、まず洗濯表示に書いてあります、それが、高級品のアピールポイントになりますからね。
↓↓↓一部が合成皮革の場合には、こういう所に使用されています。
おはようございます、『三度の飯より、シミ抜きが好きやねん』 でお馴染みの、クリーニングISEYA代表 『のぼっち』 こと、おのうえです、毎度おおきに!
お洗濯表示には、『寿命があります』 とは書いてません、書くと売れにくくなりますからね、でも、ユニクロさんは、『ネオレザー』 と言うネーミングで売っていた時に、ちゃんと記載されてました。
洗うとさらにダメになる素材
合成皮革には実は寿命があります、このポリウレタンは空気中の水分で、分解されたり皮脂や汗などや紫外線の影響も受けやすく、3年から5年でダメになってしまうのです。
日本の気候は特に湿気が多いのでポリウレタンの影響は阻止できません、しかも、お洗濯すると顕著に影響が出てボロボロになったり、ベトベトになったりいたします。
↓↓↓エリの裏側等にも、使用されている事があります。
合成皮革の種類
一口に合成皮革と言っても、その使われ方は様々です。そしてその素材はすべて、『ポリウレタン樹脂製品』、と言われる物です。その特徴はおもに3タイプに分かれます。
①コーティング
生地の上へ、ペンキの様にポリウレタン樹脂を塗って、見た目は皮革と区別がつかないほどに見えます。
でも、皮革に比べると引っ張ると伸びる発泡性の樹脂なので柔らかいです、重量が軽いので見分けがつきます。
実際にペンキの中の成分にも、バインダー(接着剤)として使用されています。
一般的に合成皮革と言われるのがこのコーティングです。
②ボンディング(ラミネート)
生地の上に、ポリウレタン樹脂を塗って、さらに上から生地をサンドイッチしてくっつけた製品です。
接着に使っている、生地の間にある樹脂が風を通さないので、保温性がありアウターによく使用されております。
表の生地を綿で、裏の生地をフリース、などといった異素材の組み合わせでも可能なので、素材を変えたりして、接着剤の代わりに使用しています。
※劣化すると生地がブクブクになったり剥がれたり浸みだしてきます
③ストレッチ(カバードヤーン)
よく耳にするフレーズですよね。
綿パンなのに引っ張ると、伸びて体にフィットするパンツに、使用されています。これは、樹脂を糸状にして、その周りに綿糸等をグルグル巻きにした、『弾性糸』、と言われる伸びる糸です。
元々は、肌着や靴下などに、おもに使用されていましたが、90年代から普通の服に使用されるようになりました。今ではもう当たり前の様に、生地に織り込まれています。
※劣化すると硬くなって縮んだり逆に伸びっぱなしになったり糸がピョンピョン飛び出てきます
何度も言いますが、これらすべて同じポリウレタン素材ですので寿命があります。
寿命は突然来るかも知れない
一度も着ていなくても、ポリウレタンは、製造されてから空気を触れる事で、空気中の水分により劣化が始まっています。
これは防ぎようがありません、ですので、そのつもりでご購入された方が良いと思います。
劣化して色んな所に付いた場合の対処法
もし劣化したポリウレタンが、ベトベトが付いてしまっても生地によっては、爪でクリクリするだけで、簡単に取れたりもします。
でもそれは、生地の表面に張り付いているだけの状態なので、簡単に取れるのです。
生地の中にまで食い込んでいたら
生地の表面だけでなく、ベトベトが生地の中にまで浸透して、完全に同化してしまっている様な場合は、有機溶剤の力で溶かして、取り除かないといけません、そんな時には、クリーニング屋さんにお願いいたしましょう♪
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