マル外解放元年─────
マル外とは外国産馬の意味でその昔、海外馬との力の差があった時代はクラシック登録できない制約があった。
しかし98年以降日本馬が海外でも暴れまくるように・・・(主にサンデーサイレンスの功績)
そして遂に2001年より外国産馬がクラシックレースに登録できるようになった。
そんなマル外解放元年のクラシックは内国産馬の3頭がそれぞれのタイトルを取った
まずはサンデーサイレンスで語ったがこの馬
僅か4度の戦いで神話となった馬
『超光速の貴公子』アグネスタキオン
皐月賞後に屈腱炎を発症し引退したタキオンはその秘めたるポテンシャルからフジキセキ同様に『幻の三冠馬』と呼ばれている。
新馬戦、ラジオたんぱ杯(現在のGⅠホープフルステークス)、弥生賞、皐月賞と無敗で進んでいただけに残念な結果ではあったが、引退して種牡馬になってからも活躍。
代表産駒にはウオッカと死闘を繰り広げた『緋色の女王』または『ミスパーフェクト』のダイワスカーレット
さらに08年ダービーを制したディープスカイ等も居る
今は流石に制限を儲けているようだが人気種牡馬はやはり短命になる傾向のようだ・・・
続いてはトニービン産駒で最も喧しい馬『新時代のダービー馬』ジャングルポケット
次こそはと思った矢先にタキオンが怪我により引退。
これは陣営もかつて味わったフジキセキと同様の事態であった。
陣営の悲願を達成するために出走したダービーではマル外の馬たちを蹴散らして優勝。
そしてウイニングランでの咆哮。
その音量135dBと最早騒音である。
そんなジャングルポケットはジャパンカップでも衰えていたとはいえ『世紀末覇王』テイエムオペラオーを破り、東京での強さを遺憾なく発揮している。
引退後種牡馬となり、その産駒には昨年の天皇賞(秋)まで1:56:1のレコードタイムを保持していたトーセンジョーダン
見た目は凄く父親のサンデーサイレンスに似ているが、クラシック戦線はこの馬の体質が弱かった為体重が増えなかったが、秋になって本格化。
なんとか菊花賞の出走件に引っ掛かり、走ってみとなんと優勝。
そして少し間を空けて挑んだ有馬記念ではテイエムオペラオーに引導を渡して優勝した。
そして4歳シーズンでは天皇賞(春)で優勝しGⅠ3連勝
そして陣営は凱旋門賞挑戦を発表し、凱旋門賞に向かったが13着敗退
しかもレース中に屈腱炎を発症していたことがわかりそのまま引退を余儀なくされた。
引退後は種牡馬となり、代表産駒には11年天皇賞(春)優勝のヒルノダムールや16年エリザベス女王杯優勝のクイーンズリング等を輩出。
現在は母父で名前が出ていることが多い。
2015年に体調を崩し、種付けシーズンが終わると衰弱が進み8月13日、放牧中に死亡した。
死因は解剖により腹腔内の腫瘍と断定された。
そして2001年を語る上ではもう1頭はずせない馬が居る。
それこそがダート戦線を盛り上げる切っ掛けになったクロフネである。
実はこの馬、走った期間が短いのもあるがなんとデビューから全てのレースで掲示板を外したことがない。
それどころか芝・ダート問わずに走る馬など珍しいことこの上ない。
本来天皇賞(秋)に出走予定であったが、メイショウドトウとアグネスデジタルの2頭の外国産馬が居たために出走できず、変わりにジャパンカップダートに出走。
なんと7馬身ちぎっての圧勝である。
しかし年末に屈腱炎を発症して引退。
この世代、本当に怪我が多い。
そして引退後に種牡馬となると
なんとビックリGⅠ馬が出るわ出るわ。
代表産駒は愛される最強短距離牝馬カレンチャン、
世界初白毛のGⅠ制覇を成し遂げたソダシ、
去年のスプリンターズステークスを勝ったママコチャなど種牡馬としても優秀だった
その後2020年に種牡馬を引退し、翌年1月17日老衰で亡くなった。
以上で01年世代を締めさせてもらいます。
それではまた次の回で