6 浮世絵にみる富士・筑波 (10)吾妻橋金龍山遠望「春のうららの隅田川」をそのまま描いたような絵です。強風が川岸の桜を水面に散らし、桜吹雪の中を芸者を乗せた屋形船がゆっくりと進んでいきます。遠くに見えるのは浅草寺の本堂と五重塔、その左手には富士山が顔をのぞかせています。春の穏やかな一日です。