歌垣では恋愛関係になった相手との性的解放も伴っていました。
『万葉集』で富士山の歌もある高橋虫麻呂は、この筑波山の歌垣も詠んでいます。
「鷲の住む筑波の山の裳羽服津(もはきつ)の、その泉のほとりに、つれだって女や男が集まり、歌をかけ合う嬥歌(かがひ)で、他人の妻に私も交わろう。わが妻に他人もことばをかけよ。この山をお治めになる神が禁じない事だ。今日だけは監視するな。咎め言もするな」
(『万葉集』 中西進 講談社文庫)
解説によると、この“嬥歌(かがひ)”は中国の一地方の民謡をいい、人々が連れ立って手を連ね踊って歌う歌のことで、“歌垣”と同じです。
この日はたとえ既婚の男女であっても恋愛相手との交歓が許されていたようです。
『万葉集』で富士山の歌もある高橋虫麻呂は、この筑波山の歌垣も詠んでいます。
「鷲の住む筑波の山の裳羽服津(もはきつ)の、その泉のほとりに、つれだって女や男が集まり、歌をかけ合う嬥歌(かがひ)で、他人の妻に私も交わろう。わが妻に他人もことばをかけよ。この山をお治めになる神が禁じない事だ。今日だけは監視するな。咎め言もするな」
(『万葉集』 中西進 講談社文庫)
解説によると、この“嬥歌(かがひ)”は中国の一地方の民謡をいい、人々が連れ立って手を連ね踊って歌う歌のことで、“歌垣”と同じです。
この日はたとえ既婚の男女であっても恋愛相手との交歓が許されていたようです。