立石様 その2この石が“立石様”で、江戸の天保年間に刊行された『江戸名所図会』には、旅人が物珍しげに石を触っている絵入りで、「地表に露出しているのは30センチほどだが、地中に隠れている部分はその大きさが計り知れない」とあり、その後すり減ったり、土に埋まったりして、地面に出ている部分が現在のように少なくなってしまったようです。周囲の柵も、のちに参拝者が石を削って持ち帰るのを防止するために設けられたといいます。