不忍池(しのばずのいけ) その2 『江戸名所図会』には「ことに蓮(はちす)多く、花の頃は紅白咲き乱れ、天女の宮居はさながら蓮の上に湧出するがごとく、その芬芳(ふんぽう:良い香り)遠近の人の袂を襲ふ」とあり、現在も夏になると、池一面が白やピンクのきれいな蓮の花で埋め尽くされます。たまたま今回ここを訪れたとき、池のほとりで全東京写真連盟の『納涼ゆかた撮影会』が開催されていました。色とりどりの浴衣を身にまとい、様々なポーズをとるモデルさんたちを見ていると、まるで「天女の宮居」に迷い込んだような錯覚に陥りました。