なぜ平将門は正義の味方になったのか！？ その２

それは私見ですが、ドラマ史上最長の全888回という金字塔を打ち立て、ギネスブックにも認定された、連続テレビ時代劇『銭形平次捕物控』の影響が大きいのではないでしょうか。

“斬り合いなし”“遊女なし”が原則で、捕まえた犯人の半分以上を許してしまう平次親分は、義理人情に厚い親父のような存在でした。

子分の八五郎が事件を持ち込むお決まりのパターンで始まり、出がけに恋女房のお静が切り火で送り出す主演の大川橋蔵の、寛永通宝を投げて犯人を追いつめる凛々しい姿は、舟木一夫の主題歌とともにとても印象的でした。

その平次親分が住んでいたのが、明神下台所町の長屋でした。

神田明神さんもその功績をたたえたのか、境内には銭形平次と八五郎の碑が、
台所町があった方向を向いて立っています。