「わぁ、すてき!」
上からY嬢の黄色い声が聞こえてきた。
石段を登りきると、急に視界が開けた。
想像していた素朴な社殿だけの神社ではなく、右手には池が見え、左手には昔の茶店あとのようなお食事処があり、目の前には珍しい丹塗りの神門がある。
上からY嬢の黄色い声が聞こえてきた。
石段を登りきると、急に視界が開けた。
想像していた素朴な社殿だけの神社ではなく、右手には池が見え、左手には昔の茶店あとのようなお食事処があり、目の前には珍しい丹塗りの神門がある。
箱庭の中に迷い込んだような華やかな気分になった。
(やっぱり江戸の景勝地だっただけのことはあるよなぁ)
私たちはお手水で手と口を清め、神門をくぐり、お賽銭を入れ、頭を下げた。
参拝を終えると、何だか心がウキウキしてきた。
