一方、待乳山聖天に置いてあるパンフレットの縁起は次のようになっています。

「また、当山に伝える縁起録によれば
推古3年9月20日、浅草寺観世音ご出現の先瑞として一夜のうちに涌現した霊山で、その時金龍が舞い降り、この山を守護したことから金龍山と号するようになった…」

この二つの縁起にはその最初の部分にわずかな違いがあります。

つまり、山ができ金龍が舞い降りてきたという瑞祥が、前者では大聖歓喜天が出現される前触れになっていますが、後者では浅草寺の観音さまが出現される前触れになっているのです。

これは、聖天さんは浅草寺の子院になっているので、本当は後者の方が正しいのですが、浅草寺に配慮してHPのように変更した、と考えられるのではないでしょうか?



                    待乳山聖天庭園