本番に備えて早く寝たら早く目が覚めた。

中途半端に起きてしまい、
ベッドの中でいろいろ考えていた。

昨日ご招待を受けたイベントの中で
余興のようなカラオケタイムで聴かせてもらったIの歌が素晴らしくて感慨深かった。
(Iというのは元生徒で、現在IVEで歌っているメジャー歌手)

私は時々人の「声」の向こう側が見えるという特殊能力がある。笑

普段はそのスイッチをOFFにしているので
何も感じる事はないんだけど、
カラオケを使ったIのダイヤモンドクレパスを聴いているうちに

勝手にスイッチが入ってしまった。
完全に楽曲に寄り添っていて
そこに心地よい「無我」を感じて感動してしまった。歌への愛すらも。

普段から上司に叱咤激励されているせいなのか、どんどん本人も歌声も、要らぬ力が入っていて、顔まで「気合い」の塊になってしまっていた。

あたし頑張ってます❗
すっごいすっごい頑張ってます❗

自我が100%前に出すぎて
正直、歌が響いて来なかった。

楽曲に寄り添うということは、無我で演じきるという事かもしれない。俳優さんのように。

私こんなにうまいのに!
私こんなに可愛いのに!
私絶対売れるはずなのに!

そんな自我を剥き出して歌う人は少なくないし、むしろそのくらいの気概を持てという人は多い。

お商売だから、売れないと困るから、お金を出す人はそう言うのもわかる。

でもそこに歌は無いんだよね。
聴いてる人は歌い手の自我を押し付けられてるだけ。

わけがわからなくなったら、
歌うという事の原点に戻ればいいの。

歌って売れたいとか人気者になりたいとか有名になりたいとか
みんな当たり前に言うけど、

その自我で歌ってると
必ず自分が自分に問いかける日が来るよ。


昨日のIの歌には自我が無かった。
全部がダイヤモンドクレパスだった。

それって素晴らしい事だと思う。
もちろん楽曲の良さあっての事だよね。


今日は私もしっかり楽曲と一体になって歌います。