虫の音と四角く切り取った夕闇に見上げれば
切り損なった大根みたい
うすっぺらに透けたような月が
こっちを見ていた
汗ばむ体をベッドに投げ出し
遠くの花火の音に 胸を打ち抜かれて身悶える私を
月は 涼しげな顔をしたまま
クスリと笑った
そのまあるい窓からどこかへ抜け出して
探しに行こうか
どこまでも続く灰色の道を行けば
何かにたどり着くかな
火薬のにおいと大きなお花が
私を打ち殺さないところ
冷ややかに月は その窓を閉ざし
黄金の鍵をかけて遠ざかる
意味ありげな微笑みを
夜空に浮かべたままで
切り損なった大根みたい
うすっぺらに透けたような月が
こっちを見ていた
汗ばむ体をベッドに投げ出し
遠くの花火の音に 胸を打ち抜かれて身悶える私を
月は 涼しげな顔をしたまま
クスリと笑った
そのまあるい窓からどこかへ抜け出して
探しに行こうか
どこまでも続く灰色の道を行けば
何かにたどり着くかな
火薬のにおいと大きなお花が
私を打ち殺さないところ
冷ややかに月は その窓を閉ざし
黄金の鍵をかけて遠ざかる
意味ありげな微笑みを
夜空に浮かべたままで