メールが来なくて寂しいよ

みんな忙しいのか眠たいのかはわからんが俺のことかまちょ(T_T)
虫の音と四角く切り取った夕闇に見上げれば
切り損なった大根みたい
うすっぺらに透けたような月が
こっちを見ていた


汗ばむ体をベッドに投げ出し
遠くの花火の音に 胸を打ち抜かれて身悶える私を
月は 涼しげな顔をしたまま
クスリと笑った


そのまあるい窓からどこかへ抜け出して
探しに行こうか


どこまでも続く灰色の道を行けば
何かにたどり着くかな


火薬のにおいと大きなお花が
私を打ち殺さないところ


冷ややかに月は その窓を閉ざし
黄金の鍵をかけて遠ざかる
意味ありげな微笑みを
夜空に浮かべたままで