SIERA LEONE 2013 Spring collection #4 後編
こんにちは。
SIERA LEONEの渡辺です。
今回は引き続き 2013 spring collection のリリース
第4章 <後編>をお送りします。
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04: Prunus <後編>
僕は裸足のまま、穏やかな海辺に立っていた。
茜色の混じった焼けるような橙色が、幾重にも重なる雲海の層を露にし
沈黙の海は、底のない深い闇を映す蜃気楼に見えた。
沈み行く太陽に照らされた世界は、壊れそうなほど美しい。
隣に少女が座っている。
花柄のスイートピンクのショートパンツをはいて、手には木箱のオルゴール。
ジムノペディがゆっくりと流れていた。
広大な海に溶ける夕日を眺めながら僕は思った。
“透きとおったものは美しい”
ガラスも水も空気も 少女の唄も思い出も。
手には白い箱があった。
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“Prunusシリーズ”
Prunusとはサクラ属という意味です。サクラやウメ、モモ、プラム、アーモンド等の果樹や花木が含まれます。
桜の季節に深く染み込んだ記憶を辿っていくものがたりの“僕”と同じく
あなたの心に残るアイテムはなんでしょうか。
“Prunusシリーズ”はあえてお洋服をお作りしていません。
それは皆様の心に映る、大好きなお洋服を想像して頂く為です。
SIERA LEONEのお洋服が記憶に残る事を願って。
明日は、“05: Mythos”をアップ致します。
楽しみにしていて下さいね。