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ロマンティックが止まりません!

「ロックンロールど真ん中」ジェニー(元イサヲ)のBlog

先日、北海道に旅行に行ってきた時のことを。。。

 

2年ぐらい前に行った時に、凄く良かったので「また行きたいな」と。
北海道は10月から6月ぐらいまでは寒いと聞いていて「野宿するなら今の時期だな」と思って航空券を予約。

 

LCCで行ったんだけど、成田から北海道の千歳空港へ行く時間の方が、
家から成田空港に行くまでに要する時間より早いっていう不思議。

 

機内から化粧のアイラインのパレットみたいに区切られた北海道の畑の景色が見えてきてテンションが上がる。

 

空港に到着し、あらかじめ予約していたレンタカー屋へ。
3日間レンタルしてなんと5400円!

 

いざ出発!とエンジンを入れてみたものの、どこへ行くか何も決めてなかったので、
「車両の通行が少ない方」を選んで進んでいくと苫小牧に到着。

 

コレといって特徴の無い街だが、想像以上にインダストリアルCITYだった為、
ハマってしまい、3時間近く滞在してしまう(写真:天空の塔)

 

 

苫小牧を離れ、どこに行くべきか?と悩んでいると、
「函館付近の駒ケ岳でUFOの目撃情報が多発しており、あまりにも目撃情報が多いため、
駒ケ岳にUFOの基地があるのでは?」という「とある筋」からの「有力情報」をキャッチし、
「ヤベエな、、、これは自分の目で真偽を確認しないと!」と思った時点で函館方面にハンドルを切る。

 

4時間ぐらい海岸線をひたすら移動し、いよいよ駒ケ岳付近へ。
濃霧でUFOどころか目の前も殆ど見えずorz
ガッカリしたものの、近くの大沼公園に行ってテンションUP!

 

透き通った湖面に上空の曇り空が鏡のように映り、空と地上の境目の無い幻想的な風景、
霧も相まって「この世」と「あの世」の境目のような畏怖と美しさに息を飲む。

 

古来から日本には山岳信仰があるけれど、UFOの目撃証言が多いことのみならず、
この神々しさからは、この山が何か人間の想像を超えた不思議な力を持ってるような気がした。

 

残念ながらUFOには遭遇しなかったけど、函館で、さっさんに遭遇!

さっさん(佐々木景清さん)と会うのは約10年ぶり。
さっさんと最初に会ったのは俺がライブのMCで「俺と交換日記しようゼ!」ってステージの上から
ジャポニカ学習帳を投げつけたら、フロアにいた、ラーメンマンのような辮髪に髭、サングラスをかけた、
「その場にいた、最も当ててはいけない人」のこめかみに直撃してしまい、
「ああ、終わった…俺はこの後、東京湾に沈められるんだ…」と思いながら、
恐る恐る謝ったら、その人がいい人で。それがさっさんだったという。
以降、対バンしたりBLFの曲のリミックスをしていただいたりとご縁があって今回、久々の再会。

 

佐々木家にお伺いすると玄関の傘立てに日本刀が差さっていてビビる。
さっさんは間違いなくラストサムライ!

 

さっさんが「近所をプラプラ歩いてたら偶然いい飲み屋がみつかって、
行きつけの店になってるからそこへ行こう」と連れてってくれたんですけど、
まず、そこのお店が「さっさんの家からプラプラ歩いて見つけられるような距離にはない」というとこに、
さっさんと北海道のスケールのデカさを感じる。
 

連れてってくれたダイニングBAR「UTAYA」のマスターの附田さんもバンドマンということで親近感が湧く。
こういった出会いも旅の醍醐味なんです。特製ソースの唐揚げがメッチャ美味かったです^^
隣の席の集団の中に、さっさんが学生時代に組んでいたDEAD ENDのカバーバンドのメンバーが偶然いて、
約30年ぶりの再会というサプライズも。

 

ライブの打ち上げなどで皆を交えて話すことはあったけど、
2人だけで話すのは今回が初めてにも関わらず、
さっさんとの会話が濃すぎて、要約すると

 

・現在は、映画音楽制作を担当したり、野菜を栽培して販売する「栽培マン」だったり、
自分自身でも「自分が一体、何屋なのかわからない」という「HMC」(ハイパー・マルチ・クリエイター)
・駒ケ岳で生まれ育ち、毎晩ギターを担いで頂上まで登り暗闇の中で作曲していた。


・右翼とは「愛」と「幻想」
・さっさんの中では太平洋戦争は「まだ終わっていない」
・さっさんと小坪トンネル←日本で一番有名な心霊スポット
・東京では昔の疾病(昭和初期に流行った病)に一通りかかり、
「病の百貨店」状態だったが函館に帰ってきてからすこぶる体調が良い。

 

など、1冊の本に出来そうなぐらいの強烈な内容で、話を聞いているウチに、
俺の中で1つの疑念が。

「さっさん、もしかして宇宙人なのではないだろうか??」

駒ケ岳(UFO基地)出身だし(俺の予想では「駒ケ岳自体がUFO」←インディジョーンズみたいな感じ)
UFOには遭遇できなかったけど、さっさんに会えたからOK!との結論に達する。

 

俺が知ってるだけで、さっさんを含め、駒ケ岳出身のインダストリアルのバンドマンが3名もいて、
「あんな何も無い大自然の中から何故インダストリアルな人が出てくるのだろうか?なんなの駒ケ岳???」と、疑問に思ったけど、
やっぱりUFOとUFO基地の電磁波の影響…いや、大自然とインダストリアルは一見、反目しているけど、
「野性」と「衝動」といったところで通じているのではないだろうか?

 

「何でもあるけれど『何か』が足りない都会」と「何にもないけど『何か』がある北海道」、
そんなことを考えた一日でもあった。

 

夜も更け、さっさんを家まで送り、別れを惜しみながら俺はまた来た道を苫小牧まで戻る…というのも流石にハードすぎるし、
1つぐらい函館観光をとのことで、夜景スポットの函館山に向かう。

 

人気デートスポットということもあり、「人がたくさんいるんだろうな」と思って行ってみたものの、
深夜だった為か全く灯りの無い普通の真っ暗な山で人っ子一人おらず、
しかも山を登っていく度に霧が深くなり、1m先も見えず、危うく遭難しかけそうになり途中で断念。
 

麓の方は霧が薄く、なんとか1枚写真撮影。

 

 

車内で1時間ほど仮眠して、この日は終了。

 

~2日目に続く~

一昨日、日帰りで仙台に行ってきました。
 

突如、3日前に友達と「せっかくの大型GWだし、どっか行かないと勿体ないよねー」って話になって、「どうせだったら行った事が無い場所がいい」と。
日帰りで帰ってこれて行った事が無い場所…2人同時に「仙台!」と。
理由は…ジョジョの奇妙な冒険の第4部の舞台だから(笑)

 

レンタカーは友達が用意するというので、当日行ってみたら、2人旅なのに何故かバカデカい「ハイエース」が用意されてて(しかも運転するのは俺)、運転席と助手席の後ろは座席はなく、無駄にだだっ広い物置スペースが…

 

無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーッ!!

 

仙台に到着する前からスタンドの遠隔攻撃に晒されながら出発。

 

朝、出発したからといって、そこはGW。やっぱり渋滞にハマる。

那須高原のSAでソフトクリーム食べたりしながら、のんびり進む。

宮城県に入ったあたりからテンションが上がる。
やっぱ行った事が無い所に行くって、ちょっとした冒険というか、「自分の中の地図を拡げる」ことって刺激的だし良いよなあ、と。

 

高速を降りて日本三景の一つ松島に到着。
東京から8時間かかったorz
お土産物屋が並ぶ通りは、完全に「鎌倉」、松島自体は「江ノ島」にいるかのような既視感に包まれる2人。
途中で、若いカップルの写真を撮ってあげて、代わりに俺たち2人も撮って貰ったんだけど、俺が髭が生えていた為か、
「周りカップルだらけだし、明らかに中年男2人旅ってオカシイし、俺たち絶対ゲイカップルだと思われてるよねー」と(^^;)

 

日も暮れてきた松島を後にし、仙台市街へ向かうことに。
途中、田園風景と住宅地が入り混じった風景を見て、「相模原」、もしくは「伊勢原」にいるような気分に包まれる。
実は俺たち、仙台じゃなくて、まだ「神奈川」にいるんじゃないだろうか…これもスタンド攻撃による影響なのか???
そうこうしているウチに仙台駅に到着。
駅は「たまプラーザ」、東口は「厚木」、西口はまるで「町田」、もしくは「綺麗な川崎」といった、初めて来るのに、この地元感と安心感。
今まで行った都道府県の中で、仙台が一番、神奈川に似ているなあという印象。
大都会なのに、上記の街に比べて圧倒的に人が少なく快適。
観光というよりは住むのに最適だろうし、
何故、ジョジョの第4部の舞台になったのだろうか?と考えると、
もちろん、荒木先生の出身地ということもあるけれど、
この、連続殺人事件が起こるなんて想像できない、この「普通感」と、街に漂う「上品さ」が、
物語の「奇妙さ」を際立たせるという狙いもあったんじゃないかな?と。

ハハハーッ!アンドローーーッ!!俺は『仙台』を気に入ったぞーーーッ!!

せっかく仙台に来たのだから、と、あらかじめ仙台在住の友人に教えて貰った仙台No1と呼ばれる牛タン屋に行くも既に閉店。
ガッカリしながら、たまたま入った店の牛タンを食べると予想外に大当たりで疲れも吹っ飛ぶ。

車中の無駄に広い物置スペースで仮眠し(やっと役に立った!)
帰りは、渋滞を避けるために深夜に出発。
途中、那須高原SAで、俺の疲労がピークに達していたのに気づいた友人が、ついに「運転変わるよ…」と。


しかしヤツは思いっきりペーパードライバーであり、しかもハイエース…
『無謀ッ!』それは、あきらかに『無謀ッ!!』であるが、このまま俺が運転するのも危険なので1区間だけヤツの『漢気』に賭けてみる。
しかし、運転している時より、『圧倒的に』助手席に乗ってる方が神経を使い、疲れすぎてうっかり寝てしまう。
なんか揺れるなあ…と、「ハッ!」と目を覚まして運転席を見ると、ヤツが『何かに』に憑りつかれたかのように運転している…
恐る恐るメーター見てみると…140キロ?!ハイエースなのにッ???
行きは8時間かかったのに帰りは4時間半で、
あっという間に東京に着く。
これもスタンド攻撃だったのだろうか…???

 

東京に着いて解散。
2人の感想は…

 

「…『新幹線』で行けば良かったねッ!!」

 

奇妙な旅であった。

年齢も高齢だから何かあっても不思議ではないのかもしれないけれど、結構衝撃を受けていまして。
ファンになったのはBOWIEがスコットの熱狂的なファンだったからとかでもなく、単純に自分の両親の影響から好きになって、先日、母親に渡したi  podにも入れていて、ほんの数日前に母親とスコットの話をしたばかりだから、尚更衝撃が大きく…(ちなみに母はその時、「スコットが歌ってる時の『手首の角度』が良い」とか意味不明なことを言っていた)
ビートルズと双璧を成すほどの凄まじい人気があったアイドル時代から、フランク・シナトラにも通ずるダンディーな色気をまとった甘いポップスからジャズやシャンソンの要素も取り入れたクールなソロ初期。
世界的には偉大なシンガー100位以内に入るような人物にも関わらず、人気が翳りを見せ始めた頃から、心のバランスを崩し、突然、ゴスやNEW WAVEに通じるような事をやり出して、ファンを混乱させ、ひたすら闇の中を爆走し続けた後期~晩年。
その振り幅の拡さから、後続のアーティストにも多大な影響を与え、尊敬されるべき人物で、ロックやポップス問わず、バス、バリトンのヴォーカリストは全てスコットの影響下にあると言っても過言ではないですし、低音ヴォーカリストの目指すべき頂点であるとも思っています。 もっと色んな方々に評価されて欲しいという願いと哀悼を込めて、今晩はスコット・ウォーカーを聞きながら寝ます。
 
スコットの歌声は例えるなら…
 
「圧倒的な暗闇の中に差す一筋の灯」