早すぎるお別れ。
フリーダムトレインというタイトルをこのブログにつけたとき、「ああ、なんだかすごくしっくりくるなあ」「たっきーにぴったりな曲だよなあ」と思ったものだけど、想像を遥かに上回るフリーダムさで、彼はこの世を去ってしまいました。
第一報から1週間が経とうとする今も、たっきーがもうこの世にいないだなんて、実感がありません。けど、否応なく涙がこぼれてしまう時間、寂しくて悲しくて途方に暮れてしまう時間は、思っていたよりも早く終わりました。心に穴が空いている感覚は今もあるけれど、それ以上に、心のそこかしこに、たっきーの存在を感じています。
この1週間、たっきーの死を悼む言葉、彼を愛する人の言葉にたくさんたくさん触れて、あっという間に、愛おしさと感謝、幸福感が、悲しみを上回りました。強く強く感じたのは、「やっぱり私はたっきーのことがめちゃくちゃ好き」で、「たっきーに出会えて本当に最高に幸せだ」ということ。たっきーにもう会うことができない寂しさなんて、たっきーがいなければ出会うことができなかったたくさんの笑顔に比べれば、どうってことありません。うん、ちょっとだけ嘘だけど。
たっきーはいつだって、私の心のお守りでした。たっきーの楽しそうな姿、頑張る姿を見ると、「負けてられっかー!」と思うことができました。パワースポットのような存在でもあって、訪れたときはもちろん、確かにどこかに存在するその姿を思い浮かべただけで、エネルギーがもらえました。
もうリアルタイムで彼の頑張りを応援することはできないけれど、滝口幸広という人の存在が、私の心のパワースポットで、お守りであることは、この先も変わりません。私はこれからも、いやこれまで以上に、何かにつけては彼を思い出し、「負けてられっか」と勝手にエネルギーをもらうのでしょう。
たっきーのおかげで、私は舞台や演劇という世界に出会うことができました。この世界を大切に思う限り、きっと何度でも、私はたっきーを同じように大切に思うことができます。いえ、たとえ演劇に触れない日が来たとしても。まるで豆でも撒くかのように勢いよくたっきーが撒いてくれた幸せの種は、そこかしこで芽を出しているから、そう簡単に彼を忘れることなんてできないでしょう。
初めて舞台というものを観に東京まで足を運んだるの祭典。
タイミングよくファンになることができて、30歳と初主演をお祝いできた滝口炎上。
いつか観たいと思っていたやしろ教頭の作品、おねだり。
こちらもいつか観たかった、大好きな世界観の僕等の図書室特別授業。
大好きなゲームが舞台化されたエーステ秋冬公演。
大好きな夏組に会いに行ったエーステ夏組単独公演。
私が東京に行くときの目的地には、いつだってたっきーがいてくれました。たっきーが一番の目当てじゃなくたって、観に行こうと思い立つ、心が惹きつけられる作品には、いつでもたっきーがいました。やっとそこからひとつ先に進めるところまできたのに、今度はたっきーに会える場所がなくなっちゃうなんて、思ってもみなかったなあ。
たっきーへの想いは、きっともうまとまりません。でも、それでいい。大好きもありがとうも寂しいもバカヤローも愛してるよも全部ひっくるめて、まとめさせてくれないのが、どうしたってたっきーらしいし、たっきーを想う、私の気持ちらしい。
これからも、たまにこのブログを読み返して、もしかするとDVDを見た折にでも気まぐれで記事を書いたりして。滝口幸広さんという大切でかけがえのない俳優さんの存在を、抱きしめていきたいと思います。
フリーダムトレインはこれからも。
フリーダムトレインはどこまでも。
これからも、走っていくのでしょう。
ばいばい、たっきー。
これからも、どうぞよろしくね。






