僕がDJをやる上でとても最重要視していることは、自分が信じた音楽で楽しませるということ。そして、自分が好きな曲はもちろん、自分のフィルターを通して、引っかかった曲をかけること。
ここ数年は、レコードからデータが主流となっていて、手軽に曲を手に入れる事ができます。その手軽さ故に、その曲をろくに理解もせずに使い、グダグダなプレイをするDJがいたり。
要はその曲をしっかりと理解して使う事が出来ているかと言うことです。
フロアを見る、今この瞬間で何をかけたらダンスフロアにいる人達が輝くのか。
DJとお客さんとの相性って本当にその時々で違います。もちろん集客の多い、少ないも影響されますが、多いから絶対大丈夫ということもないし、前のDJがすごくいい感じにお客さんを引っ張ってきて、いざ自分の番になると、サーっとフロアがガラ空きになることだってある。
技術は言うまでもないですが、その場の空気を察して、選曲を組み立てていく事、色んな事に対応できる感覚は、色々な音楽を聴く事や現場経験、遊びにいって感じる体験の積み重ねだと思う。
僕は様々なジャンルの音楽がある中で、HOUSEMUSICと出会い、そこから色々な音楽と出会ってきました。
今も色んな音楽を聴くけど、自分を表現するものがHOUSEMUSICであり、一番力を発揮でき、伝える事ができる。
好きな事だとペラペラと魅力を語れる事ができるでしょ?それと同じ。
沢山ある曲の中で自分が一番感動した曲、魅力を知り尽くした曲を一曲でも多くもっていれば、自分の武器となり、自然と自分の形やスタイルが確立されていくと思うんです。
DJって人の作曲したものを使ってプレイし、自分のオリジナルなものに変えていくもの。同時にその曲を作った人をリスペクトする気持ちも必要。
だからろくに聴いてない曲を、最高やで!と伝えられる訳ないし、いいDJなんか絶対できないと思う。
自分が心から好きな曲は自分が感動できる曲だし、そんな感動を求め続ける事がDJにとって大事な事なんだと思う。
今は、DJツールの選択の幅が広がり、アナログやCDといったソースからデータに移行していき、DJの機材もどんどん便利で多機能になり、言えば誰もが簡単にDJになれる時代。
基本となるBPMを合わせる作業だって、今は簡単に機材がやってくれます。
時代と共に様々な機材が開発され、有る意味DJに対する敷居が低くなってきた近年。でもそれは決して悪いことではなく、レコードでは出来ない最新機器ならではの機能を使って、プレイの幅を広げる事ができてきました。逆にレコードじゃないと出せない技術もあります。双方に良い所があるわけで、レコードを使わないとDJじゃないって感覚はあまり賛同はしません。
レコードでやろうが、最新機器を使ってやろうが、一番大事なのは選曲。
そして流れを読む事。
選曲まで機材が全てやるとなれば、それはもはやDJではない。ただランダムに曲をかけるだけなら誰でも出来るでしょ。
だからそこは人間として、DJとしての熱、感覚、センスが必要なんです。
自分が持つ莫大な数の曲の中で、自分が理解し、大事にしてる曲、信じている音、武器がどれだけあるかどうかが、DJには必要不可欠な事だと思うのです。
パフォーマンスが重要視されている部分もあります。それがホンモノならいいが、ニセモノも多いわけで。
結局楽しかったらなんでもいいじゃん!人が入ればいいじゃん!金儲けできたらいいじゃん!ていうものは、否定はしないけど、やりたいとは思わないから。
僕が影響をうけてきた第一線で活躍してるDJや、地元松山で身近に影響うけてきた数少ないDJ達は、そんな感覚やセンスを持ち合わせていた。
十数年DJとして松山、四国、東京や大阪など色んな場所でDJをし、色んな方達に出会い、体験し、経験し、今の自分がいる。
DJをして無ければ、僕の周りにいる大事な仲間や先輩たちに出会えていたのかなと考える事もある。そして誰もが中々経験出来ることじゃない事も、DJを通じて経験させてもらってきた。
幸運にも、そんな感覚を共有できる仲間がいて、新たにTUNNELというPARTYをはじめました。
決して沢山の集客が毎回あるわけでもないし、派手な演出もありませんが、この小さい松山のシーンでも、同じような感覚をもった人は沢山いると思うし、若い世代のDJ達や音楽好きな人が沢山います。
もちろんまだまだ発展途上だし、未熟な点は多々あるでしょう。こうすればもっと上手くいくのにという事もあるでしょう。
長く続けてきたけど、落ち込む事のほうが多いぐらい。だけど僕らのPARTYは必要だと自信をもってやってる。
そして影響を与えていけるPARTYでありたいし、DJでありたい。綺麗事じゃなく。
都会とか地方とか関係なく、音楽で繋がっている人達はきっと共感できる部分はあると思います。
これからも絶対に無くならないカルチャーだと思うし、それが好きな人はジャンルに限らず松山にも沢山いるわけだから。
僕はDJというもので得た経験や感覚を若い人達に話したいし、共有したい。それがきっかけで花を咲かせる事だってある。だから遊びとはいえ本気なんですよね。
僕はDJが大好きです。音楽が大好きです。これからもずっとそばから離しません。嫌な事やめんどくさい事も多々あるけど、大袈裟でもなんでも無く、こんなにも好きでいられるものがある事が幸せです。