あり得ない発言 の続きです。

 

2020年5月1日、多職種カンファレンスが終わって帰宅するために駐車場へ向かった際、偶然〇〇医師(過失医)にもう一度お会いました。

 

「〇〇先生は母を早く退院させたいのですか?」と質問したところ、次のように仰いました。

 

(2020年5月1日の記録より)

「バルンや自己導尿無しで一時帰宅するのもありだと〇先生(泌尿器科の医師/現在の副院長)が仰ってましたよ。そのうち導尿も必要なくなるかもしれないし、腎臓が悪くなったらまた病院に来てもらう・・という感じで。」


「病棟の看護師に面倒な患者の世話をさせて申し訳ないと思っている。そういう意味では早く退院して欲しいという気持ちもあります。」

 

まるで患者側が必要もないのに不当に入院を延ばしているかのような発言に聞こえました。排尿障害の原因は馬尾神経の切断(医療過誤)で、この頃は実際に残尿が350cc程度あり、〇医師(泌尿器科)からは日に3回ぐらいは導尿した方が良いとお聞きしていましたし、導尿無しでの一時帰宅など到底考えられないような状態でした。

 

後に直接〇医師(泌尿器科)に確認したところ「そんなことは言ってません。かなりの残尿があったし、それは〇〇先生(過失医)の考えだと思います」とのことでした。

 

早く退院させたい理由が看護師に面倒な患者の世話をさせて申し訳ないと思っているからだとお聞きした際、医療過誤で後遺障害を負った母に対しての思いやりは微塵も感じられず、非常に自己中心的なお考えのように思えました。

 

私は母に誰かを恨んで一生を終えてほしくないという気持ちと、絶望してリハビリをする意欲や生きる気力を失ってほしくないという思いがあり、医療過誤で後遺障害を負ったという事実を母に伝えることを躊躇していました。そのことは病院にも〇〇医師(過失医)にもお伝えしていました。

 

しかし、〇〇医師(過失医)は次のように仰いました。

 

(2020年5月1日の記録より)

「後になって本人が事故だと知って訴訟を起こしたいと思った場合、もうその権利はなくなっているんですよ。娘さんがその権利を奪ってはならない。」


大変高圧的な口調に驚き、恐怖に近いものを感じました。

どうしても母に医療事故のことを説明しないといけない場合、〇〇医師(過失医)ではなく〇〇医師(上級医)にお願いしようと思いました。

※実際、5月21日に〇〇医師(上級医)より丁寧にご説明していただきました。

 

そして、この直後、〇〇医師(上級医)にご連絡させていただき、〇〇医師(過失医)に母の主治医から外れていただきたいとお願い致しました。

 

(2020年5月1日の日記より)

「権利」という言葉を使うなら…〇〇先生が母から歩く「権利」や旅行やライブや買い物などの余生を楽しむ「権利」、大切な愛犬と過ごす「権利」などを奪ったことを忘れないでほしい。

 

 

この日のことは後日医療安全推進室の責任者にもお伝えしましたし、訴状にも記載しています。訴訟上、〇〇医師(過失医)は不適切な発言については否認していらっしゃいますが、2021年7月15日の最後の面談で、この発言についてご質問した際、ちゃんと覚えていないと仰いながらも「自分でもわからないです。なんでそこでそんなことが口をついて出てきたんかは。自分でもわからないです。・・・挑発的というか、すごく、まあ、言ったら喧嘩売ってますよね。あり得ないと思います。」と、お認めになるようなことも仰っていました。

 

 

母のパジャマを布団代わりに寝る愛犬 (2020年5月2日撮影)

 

母の入院後急に衰え、コロナ禍で会えないまま5月12日に息を引き取りました。高齢だったのでそんなに長くはなかったでしょう。しかし、16年間も毎日母と一緒に暮らしてきたこの子にとって、大好きな母と会えないことは耐えられないことだったと思います。お骨になったこの子を見た母は病室でポロポロ涙を流しました。

 

 

医療過誤の経緯に関する記事はこちら→ 医療過誤

 

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