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一切の無駄を排除、 ロスアンゼルス地区検事は上を目指す。
ロスアンゼルス- 検事という敬意に値する立場にあって、スティーブ・クーリー氏は控えめな印象の人物だ。 3期目を選任されたにも関わらず控えめすぎるとも言える彼をロスアンゼルスで知る人は少ない。
他の同業者達と違い、彼は衆目を集めるような訴訟は彼の最も有能な弁護士に任せ、裁判所前の階段上で記者会見を開くような派手な事はしない。 しかし裁判を逃れ逃亡していた映画監督のロマン・ポランスキーの一件、医療大麻の薬局やマイケル・ジャクソンの医師の件などでここ数年にわかに脚光を浴びるようになった。 注目は批判を呼び寄せもしたが、同時に今年度州司法長官を目指す彼にとっては知名度も重要だといえる。
現在62歳のクーリー氏はこれまで裏方の役割で有能な支配人として良く知られていた。 彼が司法長官を目指すのは検察官としての仕事を遂行しやすくする為ではなく、国家公安の政策に深く関わっていく為である。
連続殺人やはびこるギャングの暴力、有名人達の悪行で有名な街で、クーリー氏はそれらとは違った種類の訴訟、汚職や未解決事件のDNA分析、警察官殺人事件訴訟を政治的に利用してメキシコに対するロビーングをし、米国から逃れた犯罪者を匿う事を止めさせた事などが彼自身の最も大きな功績だと考えている。 「世の中には国境を越えて法の手から逃れようとする凶悪犯が存在する。」 クーリー氏は言う。 「我々はメキシコ裁判所が裁定を覆す空気をつくりだし、それは米国の歴史も変えたのです。」
FBIエージェントの父と家政婦の母を持つクーリー氏は法科大学院に通いながら、5年半の間予備警察官を務めた。 1973年に調査官として地区検事事務所に入り、その後、ロスアンゼルスより60マイル北に位置し、急速に成長を続けるアンテロープバレーの検事事務所責任者として頭角を現し始めた。 クーリー氏の倫理観、福祉詐欺から筋金入りのギャング団にわたる裁判の経験は2000年に米国で最大の地区検事事務所の責任者に抜擢され報われることになる。
2児の父で、後年のアルフレッド・ヒッチコックとは似ても似つかないような品格あるこの人物を知る人は彼を率直に過ぎる面があり、そして決断力に優れると言う。 多方面からの批評家は彼に関して彼が一度決定した事に妥協点を見出す事はなく、特定の事柄(医療大麻等)には閉鎖的な考えを持っていると考えられている。 彼は女性や人種的少数派の人々にオフィスメーキャップを許容した事で評価された事もあった。 しかし地区検事代理協会により提出された人種差別訴訟では複数の検事が組合に参加した事に対し、彼や州の役人達が報復をしたのではないかという疑念がつきまとっている。 連邦裁によって彼が組合員に対抗措置を取る事を防止する前措置を許可した事に対し、クーリー氏はその主張は間違っているとし、徹底的に戦うとしている。
全般的に言って、検事や弁護士のクーリー氏に対する評価は高いが、弁護士にとっては彼らの依頼人の運命を左右する人物を批判する事には慎重にならざる得ないかもしれない。
ポランスキー氏の弁護側は、現在76歳の映画監督を1977年の13歳少女との性交渉の罪を償わせる為スイスから呼び戻す事に対して最も批判的である。 法廷の資料では弁護側はクーリー氏に対し、国策や法の乱用の可能性を無視し、スイス政府に対する誤解を招いていると批判している。 ハリウッドにはポランスキー氏のこれ以上の起訴は止めるべきだと唱える者や1978年、ポランスキー氏の逃亡以来、検察局が本気で彼を拘束しようとした事はなかったという人達もいるが、そういった軽蔑も含めてクーリー氏は一蹴する。 「ポランスキー氏に関して我々の立場は一貫しており、彼が逮捕される事を望んでいる。 我々は最後までこれを追い求める。」
マイケル・ジャクソン氏に対する過失致死に問われ無罪を主張しているコンラッド・マーレー医師の訴訟は、クーリー氏の前任者、ギル・ガーセティ氏がO.Jシンプソン事件でその妻と友人の殺人を有罪に出来なかった時以来の注目を集めると思われる。 月曜に聴取が予定されているこの件に関してクーリー氏は未だ公に話してはいない。 しかし医師の自首を促す交渉はすでに彼を逮捕するつもりでいた警察内部の論争を引き起こした。 クーリー氏は有名人裁判が特例扱いされる事はなく、あえて彼らが陪審の手続きをとるならそれはコントロールし難く、いたしかたの無い事だと言う。
彼の事務所にはその類の訴訟記録がいくつか存在する。 音楽プロデューサーのフィル・スペクター氏は二次裁判において女優、ラナ・クラークソン殺害事件で有罪を宣告されている。 クーリー氏は俳優、ロバート・ブレイク氏がその妻を殺害し、無罪放免となった事に関し、陪審員達を“馬鹿者”と呼んだことで世間に騒がれた事もあったが謝罪を拒んでいる。
ウィノナ・ライダーやクリス・ブラウンを代理するマーク・ゲラゴス弁護士はクーリー氏は有名人達に対して公平であり原則主義だと言う。 「有名事件を扱う裁判において、彼は最も理想的といえます。 私は国中の検事達と仕事をしていますが、私の知る限り彼の事務所がゲームを制しています。」
犯罪に厳しい態度を取る事で検事に選出される時代において、クーリー氏は1936年以来ロスアンゼルスで3期を務める初の地区検事となり、時に大衆迎合的な方針から逸脱することでそれを成し遂げた。 彼がカリフォルニア州の他の検事達と距離を置くのは、三振法が凶悪犯罪に関わるもので無い限り重罪犯の終身刑にはこだわらないという点である。
性犯罪者を厳しいコントロール下に置くジェシカ法に対する彼の反対意見はこの法律が良く推敲されておらず、効果も立証されていないという物である。 しかしこの法案は圧倒的賛成意見とともに通り、誰が性犯罪者を監視するのかという事に関しての混乱と議論が続いている。
クーリー氏とその同僚達の次のステップは今秋の大麻一般使用の投票発議に反対する事である。 しかし反大麻綱領を受けて、大麻薬局の経営者を薬物販売で利益を得ているとし、告訴を進めようとした最近の事例等が逆風となる可能性もある。 世論調査では法案支持という結果になっており、それは医療目的の使用を認めた選挙民による法案通過よりも更に踏み込んだものとなるだろう。
国中に広がる医療大麻栽培運動を考慮すれば彼の賭けの勝算がどのようなものであるかクーリー氏は理解している。 しかしロスアンゼルスでスターバックスよりも多くの大麻販売店が出来るとすれば彼には違和感の残る所だ。
「我々はペトリ皿であり、我々が成功するか否かは重大な結果をもたらします。 私たちは社会の劇的な瞬間に立ち会っているのです。」
原文リンク
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5hEc5ag0sLr3zkN1r9fsStPl2KHswD9ESCS000
ロスアンゼルス- 検事という敬意に値する立場にあって、スティーブ・クーリー氏は控えめな印象の人物だ。 3期目を選任されたにも関わらず控えめすぎるとも言える彼をロスアンゼルスで知る人は少ない。
他の同業者達と違い、彼は衆目を集めるような訴訟は彼の最も有能な弁護士に任せ、裁判所前の階段上で記者会見を開くような派手な事はしない。 しかし裁判を逃れ逃亡していた映画監督のロマン・ポランスキーの一件、医療大麻の薬局やマイケル・ジャクソンの医師の件などでここ数年にわかに脚光を浴びるようになった。 注目は批判を呼び寄せもしたが、同時に今年度州司法長官を目指す彼にとっては知名度も重要だといえる。
現在62歳のクーリー氏はこれまで裏方の役割で有能な支配人として良く知られていた。 彼が司法長官を目指すのは検察官としての仕事を遂行しやすくする為ではなく、国家公安の政策に深く関わっていく為である。
連続殺人やはびこるギャングの暴力、有名人達の悪行で有名な街で、クーリー氏はそれらとは違った種類の訴訟、汚職や未解決事件のDNA分析、警察官殺人事件訴訟を政治的に利用してメキシコに対するロビーングをし、米国から逃れた犯罪者を匿う事を止めさせた事などが彼自身の最も大きな功績だと考えている。 「世の中には国境を越えて法の手から逃れようとする凶悪犯が存在する。」 クーリー氏は言う。 「我々はメキシコ裁判所が裁定を覆す空気をつくりだし、それは米国の歴史も変えたのです。」
FBIエージェントの父と家政婦の母を持つクーリー氏は法科大学院に通いながら、5年半の間予備警察官を務めた。 1973年に調査官として地区検事事務所に入り、その後、ロスアンゼルスより60マイル北に位置し、急速に成長を続けるアンテロープバレーの検事事務所責任者として頭角を現し始めた。 クーリー氏の倫理観、福祉詐欺から筋金入りのギャング団にわたる裁判の経験は2000年に米国で最大の地区検事事務所の責任者に抜擢され報われることになる。
2児の父で、後年のアルフレッド・ヒッチコックとは似ても似つかないような品格あるこの人物を知る人は彼を率直に過ぎる面があり、そして決断力に優れると言う。 多方面からの批評家は彼に関して彼が一度決定した事に妥協点を見出す事はなく、特定の事柄(医療大麻等)には閉鎖的な考えを持っていると考えられている。 彼は女性や人種的少数派の人々にオフィスメーキャップを許容した事で評価された事もあった。 しかし地区検事代理協会により提出された人種差別訴訟では複数の検事が組合に参加した事に対し、彼や州の役人達が報復をしたのではないかという疑念がつきまとっている。 連邦裁によって彼が組合員に対抗措置を取る事を防止する前措置を許可した事に対し、クーリー氏はその主張は間違っているとし、徹底的に戦うとしている。
全般的に言って、検事や弁護士のクーリー氏に対する評価は高いが、弁護士にとっては彼らの依頼人の運命を左右する人物を批判する事には慎重にならざる得ないかもしれない。
ポランスキー氏の弁護側は、現在76歳の映画監督を1977年の13歳少女との性交渉の罪を償わせる為スイスから呼び戻す事に対して最も批判的である。 法廷の資料では弁護側はクーリー氏に対し、国策や法の乱用の可能性を無視し、スイス政府に対する誤解を招いていると批判している。 ハリウッドにはポランスキー氏のこれ以上の起訴は止めるべきだと唱える者や1978年、ポランスキー氏の逃亡以来、検察局が本気で彼を拘束しようとした事はなかったという人達もいるが、そういった軽蔑も含めてクーリー氏は一蹴する。 「ポランスキー氏に関して我々の立場は一貫しており、彼が逮捕される事を望んでいる。 我々は最後までこれを追い求める。」
マイケル・ジャクソン氏に対する過失致死に問われ無罪を主張しているコンラッド・マーレー医師の訴訟は、クーリー氏の前任者、ギル・ガーセティ氏がO.Jシンプソン事件でその妻と友人の殺人を有罪に出来なかった時以来の注目を集めると思われる。 月曜に聴取が予定されているこの件に関してクーリー氏は未だ公に話してはいない。 しかし医師の自首を促す交渉はすでに彼を逮捕するつもりでいた警察内部の論争を引き起こした。 クーリー氏は有名人裁判が特例扱いされる事はなく、あえて彼らが陪審の手続きをとるならそれはコントロールし難く、いたしかたの無い事だと言う。
彼の事務所にはその類の訴訟記録がいくつか存在する。 音楽プロデューサーのフィル・スペクター氏は二次裁判において女優、ラナ・クラークソン殺害事件で有罪を宣告されている。 クーリー氏は俳優、ロバート・ブレイク氏がその妻を殺害し、無罪放免となった事に関し、陪審員達を“馬鹿者”と呼んだことで世間に騒がれた事もあったが謝罪を拒んでいる。
ウィノナ・ライダーやクリス・ブラウンを代理するマーク・ゲラゴス弁護士はクーリー氏は有名人達に対して公平であり原則主義だと言う。 「有名事件を扱う裁判において、彼は最も理想的といえます。 私は国中の検事達と仕事をしていますが、私の知る限り彼の事務所がゲームを制しています。」
犯罪に厳しい態度を取る事で検事に選出される時代において、クーリー氏は1936年以来ロスアンゼルスで3期を務める初の地区検事となり、時に大衆迎合的な方針から逸脱することでそれを成し遂げた。 彼がカリフォルニア州の他の検事達と距離を置くのは、三振法が凶悪犯罪に関わるもので無い限り重罪犯の終身刑にはこだわらないという点である。
性犯罪者を厳しいコントロール下に置くジェシカ法に対する彼の反対意見はこの法律が良く推敲されておらず、効果も立証されていないという物である。 しかしこの法案は圧倒的賛成意見とともに通り、誰が性犯罪者を監視するのかという事に関しての混乱と議論が続いている。
クーリー氏とその同僚達の次のステップは今秋の大麻一般使用の投票発議に反対する事である。 しかし反大麻綱領を受けて、大麻薬局の経営者を薬物販売で利益を得ているとし、告訴を進めようとした最近の事例等が逆風となる可能性もある。 世論調査では法案支持という結果になっており、それは医療目的の使用を認めた選挙民による法案通過よりも更に踏み込んだものとなるだろう。
国中に広がる医療大麻栽培運動を考慮すれば彼の賭けの勝算がどのようなものであるかクーリー氏は理解している。 しかしロスアンゼルスでスターバックスよりも多くの大麻販売店が出来るとすれば彼には違和感の残る所だ。
「我々はペトリ皿であり、我々が成功するか否かは重大な結果をもたらします。 私たちは社会の劇的な瞬間に立ち会っているのです。」
原文リンク
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5hEc5ag0sLr3zkN1r9fsStPl2KHswD9ESCS000