医療大麻解放戦線 -33ページ目

先日の記事に対する反響。医療大麻に関して2chにも新たに幾つかスレが上がってました。

先日のDMMニュースの件ですが皆さんのご協力の甲斐もあり、いい感じに反響がありました。FacebookやTwitterでも今だに通知が鳴り止みません。記事のシェア等ありがとうございます。
これを機に、日本社会のあり方や医療大麻について改めてみんなが考えてみるいい機会になればと思っています。
因みに2chにもスレッドが幾つか上がっていたようでザッと目を通してみたのですが、僕のクローン病や大麻の薬効について余りよく分からないという人が多いと思うので、軽くここでおさらいをしたいと思います。

まず、クローン病というのは原因不明の炎症性腸疾患で自己免疫疾患の一つとされています。国内の認定患者数は約3万人程度。なので免疫、特にTNF-αを抑制することで症状を抑えるのが薬物療法の基本となるのですが、日本でそれに使われる代表的な薬剤がレミケードやヒュミラというものです。
これは飽くまで対症療法であり、根治治療は存在しない慢性疾患だとされています。
治療の方向性としてはいかに再燃させずに寛解を維持してQOLを向上するか。ということが治療の方向性になります。勿論、再燃時には外科的処置もあります。

因みに僕の場合、以前レミケードを使用していたのでアレルギー反応の出る可能性が高いという医師の判断から今回はヒュミラという自己注射タイプの薬剤を使用していて、シートンと呼ばれる排膿のためのシリコンの管が5本入っています。担当医によると「ギリギリだからね」ということで、上手くヒュミラが効かなくなれば人工肛門だと言われています。

クローン病に対する大麻の効果としては、いわゆるCB2レセプターと呼ばれる受容体が腸管内に存在するのですが、大麻の有効成分である様々なカンナビノイドがそのCB2レセプターに結合することによりTNF-αを抑制し免疫を調整&抗炎症作用により症状そのものが出ない寛解を維持することが出来るというものです。当然、補給を怠れば体内のカンナビノイド濃度は下がってしまうので何もしなければ症状が出てしまう=再燃します。

あと、この間のCNDの会議で触れられていたのですが、クローン病の対処の様に大量に使用した場合、プレグネノロンと呼ばれるプロステロイドが多く分泌され脳内のCB1レセプターに結合し、過剰な反応を抑制するということらしく僕が大麻ではハイにならないというのはその辺とも関係があるのかもしれません。

これまで海外で行われている研究結果の論文や既に取得または申請されている特許等は適当なキーワードをピックアップして検索すればすぐに出てきます。検索エンジンに関してはgoogleがオススメですね。

また、僕がカリフォルニアで使用していたのはいわゆるハッシュオイルがメインだったのですが成分だけを化学的に抽出したものなので気化させて吸うか、食べる。という摂取形態になります。ジョイントもたまに吸ってましたが、十分な量を摂取しようと思うとちょっと大変ですね。細かいことは知りたければまた聞いてください。