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医療施設について知っておきたいこと

患者として、医療従事者の立場として、知っておきたい医療の豆知識ブログです。

胃腸の健康管理において、家庭で気をつけるポイントは、まず規則正しい生活を行うことです。特に、食事時間を一定にすることが大切です。


胃酸が強すぎたり、分泌が多くて胃の粘膜が荒れるようなときは、絶食は厳禁で、食事の間隔が開きすぎても症状を悪化させます。


また、胃腸は精神的なストレスに影響を受けやすい臓器なので、仕事のし過ぎや人間関係のトラブル、過労やタバコの吸いすぎ、深酒などをしないことも大切です。


疲れや心労の原因を取り除き、消化の良い、栄養価の高いものを規則正しく食べていれば、胃腸の家庭の治療としては十分です。


しかし、吐血、下血、激しい痛み、激しい嘔吐、冷や汗、発熱があるとき、また市販薬を飲んでも2日以上症状が改善しないとき、かえって悪化するときなどは、すぐに医師の診察を受けることが大切です。

身体から出るものや体内にある何かを採取したものを検体と言い、それを分析する検査を「検体検査」と言います。


尿や血液、便といった検体は、ほとんど苦痛を伴うことなく、とても簡単に採取することができます。血液以外が自分で採ることも可能ですし、血液も針を刺す際に少しの痛みがあるだけで、外来でごく短時間で採ることができます。


これらの検体は、採取が簡単なわりに、体内で何が起きているのか実に多くの情報を教えてくれるので、とても価値の高い検体だと言えます。そのため、多くの人が受ける健康診断にも組み込まれていますし、病気の診断の際にも、とりあえず検査されることが多いです。


特に尿と血液の検査は、もっとも頻繁に行われる検査だと言っても過言ではないでしょう。それは、常に全身を循環している血液と、それをろ過してできる尿には、体のどこかの異常のシグナルが含まれていることが多いからです。


血液を調べれば、肝臓の機能やどこかにがんや感染がある可能性、呼吸や代謝の機能、ホルモンの状態など、多くのことを知ることができます。

また尿は、尿をつくる腎臓や尿の通り道の異常だけでなく、膵臓や肝臓の機能、呼吸や代謝の機能、感染の存在などを知る大きな手がかりになります。

「検査をします」と言われてしまうと、患者さんは「何か重大な病気があるのだろうか?」「すぐに入院になんてことになるのだろうか・・」などと不安な気持ちを少なからず抱くものです。


しかし、重大な病気でないことをはっきりさせるためにも、いくつかの検査は必要になります。検査を行うと

いうことは、悪いところを診るという意味だけではなく、悪いかどうかを判断する材料にも用いられます。


また、どんな病気でも通常は早期に見つけておけば、それだけあとの治療がスムーズになります。怖いとか、痛そうだからといった理由で検査を受けなければ、あとで取り返しがつかなく場合だってあります。


検査は治療のため、健康医事のために行うものなので、恐れずに受けることが大切になります。