朝から暇で。

スタッフが1人帰った日。

お昼頃からとても忙しくなりました。

マネージャーがシャンプー当番で。

なんとかスタッフみんながお昼休憩をもらって、マネージャーはまだお昼を食べていませんでした。

お婆ちゃまに連れられた、ポチャっとした男の子のお客様。

子供さんだったからすぐに終わると思ったのか、マネージャーがカットに入りました。

私が施術している隣の席で。

バリカンを取りに行ったマネージャー。

すると

「ちょっと!動かんといてよー!

切られへんから!こしょばいの?」

マネージャーの怒り声が響きました。

その瞬間店の雰囲気が凍りました。

「ちょっと動かんといてよー!

いつまでも終わらへんよー!

あかんわ。

お婆ちゃん!ちょっと持っててもらえます?」

お、お婆ちゃん?煽り煽り煽り

「ここ押さえといてもらえます?

動かん様に。

………あかんな。

途中やけど、もうやめとく?帰る?」

え?やめとく?帰らせるの?お金もらうの?

ドキドキしていると、

「痛い、痛いからやめて」

って男の子シクシク泣き出して。

私まで悲しくなるような泣き声で。

「私代わりましょうか?」って言いたいけど、私もお客様施術中で。

「痛い?痛い事なんてしてへんよ!」

「チクチクして痛い」

「あ、ココね、髪の毛入ってんな。

動かんかったら入らへんねんで。

もうちょっとで終わるからもうちょっと頑張ろうか。」

「痛い、痛い」

ここは地獄か?

もう申し訳ないやら可哀想で仕方ないやら。

程なく、地獄の時間は終わりました。

「何歳?」

「8歳」

「8歳?」

何を言おうとしてるんだ?

良かった。

何も言わずに終わってくれました。

「飴ちゃんあげよ!飴ちゃん要る?」

男の子はお婆ちゃまに何か一所懸命訴えていて、飴ちゃんを受け取らずに帰りました。

この時、セット面はほぼ埋まっていました。

この地獄の時間を一緒に過ごしたお客様達、もう来てくれない気がしました。


凄く辞めたい真顔真顔真顔



カン君は職業柄、人を見る目を持っているんですよね。

私は好きになろうとする所から入るし、もちろんマネージャーを好きにならないと仕事が辛くなるので、今まで良い人だと思おうとして来ました。

カン君は何故かこの店舗になってから、来るのが億劫になっているんです。

前の店舗のマネージャーの事は、スタッフ受けは悪かったのにカン君受けは良いという、変な状態でした。

なんか今のマネージャーの事は、初めから好きじゃないみたい。

Mさんの事も。

女性だからかと思っていたんですけど…

やっぱり人を見る目があるんだな。



彼女が私だから、人を見る目無いのかもって思ってたんだけどな大あくび大あくび大あくび

あ、恋は盲目って事?驚き驚き驚き