また発作を起こしたであろう姫。


私がいない時にあんなに苦しい思いをしたと思うと可哀想。


どこか悪いのではないか?と思い、動物病院に行きました。


今回はカン君が連れて行ってくれました。


吠えるワンちゃん達。


姫はペットキャリーの中でお澄まししています。


そこへ大型のゴールデンレトリバーが来院しました。


カン君はワンちゃん好きなので、レトリバーちゃんの好きなようにさせて戯れています。


レトリバーちゃん、姫のキャリーに興味深々で覗き込みます。


姫、「シャーッ!」って怒ってました。


そしてキャリーの蓋にレトリバーちゃんの涎が…


そして隣のニャンちゃんのキャリーに近付くと、ニャンちゃんキャリーの中からパンチして臨戦態勢になりました。


可哀想なレトリバーちゃんは本当にスゴスゴと待合室から出て行きました。


隣のニャンちゃんは勝ったようです。


レトリバーちゃんが出て行ったので、そっとキャリーの蓋をティッシュで拭けました。


隣のニャンちゃん、good job合格




程なく呼ばれて診察室に行きました。


「寝てたりしてる時に急に走って倒れてひきつけを起こしたみたいになって、息が出来ないんです。」


「動画撮ってる?」


「いえ、怖くて摩るので精一杯でした。」


「動画も撮らんと連れて来ても判断出来へんわ。」


え?そうなの?


「いつやったか正確に覚えてる?」


「多分、6月に2回くらいと、3日ほど前なんですけど、正確には覚えてないです。」


「何分くらいやった?」


「多分、息が出来てないのは2分くらいやと思います。」


「そんなに何回もあった後で連れて来てもどないも出来へんやん。


覚えてないんでしょ?だから動画撮ってって言うてるねん。」


「すみません、息が出来るようになると、何事も無かったみたいになるし、食欲もあるし、発作以外は変わりが無いので、様子見てしまいました。


3日前のは私は見てないんですけど、発作の形跡が有ったので。


どこか悪いんちゃうかと思って。」


「どこが悪くて、例えば心臓とかやったらもう死んでるわ。


ワシが思うのは脳やと思う。」


「え?認知症ですか?」


「あんた!滅多な事言うたらあかんよ!


認知症とかちゃう!てんかんやと思うねん。」


んんん。地雷が分からんドクロ


「もう8歳やから、腎臓とか悪いのかと思った連れて来ました。」


「発作が起きてその後何にも無いんやったらてんかんやと思うわ。


一応、血液検査しとこうか。」


バスタオルをかけてくれて、私が押さえて、血液を抜いてくれました。


私には怒るけど、姫には優しいので、この先生の所に来ています。


しばらく待ち合いに戻って、検査結果を待ちました。


「やっぱりね、身体はどこも悪く無いわ。」


「じゃあてんかんですか?」


「うん、間違いないと思う。


薬飲ませてみる?」


「ずーっと飲まないといけないんですよね?


副作用とか、心配なんですけど…」


「副作用より発作の方が怖いでしょ!」


「どんなお薬なんですか?」


「鎮静剤とか、精神安定剤って言われてるお薬になるね。


今はお薬も良くなってるし、副作用の方が悪いんやったらワシ出さへんよね?」


「うーーー。一番軽いのを…」


「軽い薬出して効かんかったら意味ないでしょ!


それはこっちが決める事!


あんたはいちいち先走って話するから嫌になるわ!


ちょっと黙っといて!」


わ、めちゃくちゃ怒られた泣


だって心配なんだから仕方なくない?


黙っていました。


「まずは飲んでくれるかどうか試させてくれる?」


先生が見せてくれたお薬辞典には、ハルビツールとか、聞いた事有る精神安定剤の名前が出て来ました。


なんだか姫をジャンキーにする様で不安になりました。


「人間でも、年に一回や二回の発作を抑えるために毎日飲んでる人もおるくらいやから。


発作の時間が長くなったらそれこそ、脳に酸素が行かなくなって脳の損傷とか、死んじゃったりとかするから。


お薬飲ませてみたら?」


「お願いします。」


「苦かったら飲んでくれへんから…」


って言いながら、先生自ら味見をしていましたポーン


やっぱり良い先生だと思いました。


チュールと混ぜてもらったお薬を、姫は喜んで食べました。


「良かったですね!」


って看護師さんが喜んでくれて、お薬をもらう事になりました。


姫はこれから一生、お薬を飲む生活になるのかな?


不安で仕方ありません。




病院が終わると…


「cookieちゃん、要らんことばっかり言うて怒られてたね。」


ってカン君。


カン君はいつも私と敵対する人の味方をします。


どう言う心理か分かりませんが、本当にコイツ嫌いやわって思いました。


「カン君はいつも私と敵対した人の味方するね。


カン君って私の敵なんやな。」


その後無言で送ってもらいました。


もうカン君の声も聞きたくありませんでした。