カン君の横顔を見ていて。
お?と思い摘んでみました。
「どうしたん?cookieちゃん、俺の…
俺のほっぺ摘んで。」
「カン君。これはほっぺじゃないでしょ、?
顎でしょ?」
私が摘んだのはカン君の二重顎でした。
もちろん愛おしい気持ち…
からではありません
カン君は最近、気が短くなって来てる気がします。
お仕事終わっていつもの場所に向かうと、カン君が居ないので電話をしました。
「あなたのおかけになった番号は、お客様の都合により、お繋ぎ出来ません。」
ってアナウンスが!
カン君、本当にお金無いんだわ!
カン君がいつも時間を潰しているコンビニに向かいました。
「電話してくれたら良いのに。」
「かけたよ!」
アナウンスを聞かせてあげました。
払ったはずなのにと言いながら、auに向かうカン君。
払ったと言い張ったものの、お客様センターに電話しないと分からないとの事でした。
「カン君、本当にお金無いねんな。」
「養ってくれる?」
「小籠包食べて帰ろうよ。」
このビルには小籠包などが食べ放題のお店があります。
何度かおねだりしたのですが、食べ放題に難色を示すカン君。
今日は食べさせてくれる事になりました。
名前を書いて待ちます。
3組目でした。
それが…
1時間待っても呼んでくれません。
次が私達の順番となってからだけで30分経過。
カン君は痺れが切れた様です。
「こんなもんこんなに並んでまで食うもんか?
どうせ美味しくも無いんやろー!」
恥ずかしい。
「恥ずかしいからそんな事言わんといて。」
呼ばれても無いのに、ズカズカとお店の中に入って行きました。
お店の方に
「3席空いてるのにまだなん?」
どうしたの?カン君。
お店の方は驚いていました。
「確認して参ります。」
お店の他の方に確認して、通してくれるみたいです。
それが…
私達の次の方の名前を呼びました
「違うやろ?確認して!」
確認して私達を呼んでくれました。
食べ放題を頼んでいるお客様、みんなテーブルに食べ物が乗っていません。
どうやら中々届かない様です。
察して、食べ放題では無く、小籠包の付いたセットを頼みました。
カン君も同じ物を。
「ごめんね、小籠包食べたがってしもて。」
「cookieちゃんに怒ってるんちゃう!」
お店の人も嫌な気持ちになってるでしょうけれど、私も嫌な気持ちになってるって、どうして気が付かないのかな?
とても悲しい気持ちになりました。
食事を終えて、帰ろうとして周りを見ると、どの方達も帰ろうとしていません。
どうやらまだ!料理が出きって無いようです。
カン君が怒るのも無理は無いのかも。
でも食事前から、とっても嫌な気持ちになったんだよ。
こんな人と結婚するのは無理かもって思いました。
カン君、私の送り迎えで疲れてるんじゃないかなぁ…