ホワイトデーでした。
お仕事です。
「俺cookieちゃんのホワイトデー買いに行くねん。」
「これこれ、カン君にホワイトデーもらったやん!
このスニーカーホワイトデーやん。」
ってお断りしていました。
昼休み。
たまたま食事中にカン君から電話がありました。
「cookieちゃんの欲しかったんってカーキやったっけ?ベージュやったっけ?」
「え?要らんよ。
カン君イチゴ買ってくれへんかったから、イチゴ以外の物は要らんねん。」
「もう良いから!店員さん居るねんから早くして!
カーキ?ベージュ?」
こないだお気に入りのお店に行った時に見た、ワイドパンツを選んでくれてるみたいです。
値札見えてる。
17,800円。
私の今1番欲しいジャケットは35,000円です。
ひょっとしてジャケットも
このパンツこんなにするんなら要らないな。
「要らんよ。」
「じゃあ勝手に買うわ!」
って電話切れました。
しばらく仕事に戻って、今日は暇だったので、またスマホを見るとカン君から写真が来てました。
アパレルの紙袋3つ
あのお店の紙袋もあります。
あのモールにあるお店の紙袋は一つだけ。
カン君どこに行ってるのかしら?
丁度、37歳の新しい男性スタッフと一緒だったので、写真を見せました。
「多分ホワイトデーのプレゼントです。」
「凄いやん!良いなぁ。」
「いや、この靴こないだホワイトデーって貰ったんです。
だから要らんって言うたのに。」
「そんなん言うてあげんといて!
何にも要らんから旅行行こうって言うたら喜んでくれるんちゃいます?」
「明日から旅行行くんです。」
「ええ⁉️ハイハイ!ご馳走様!」
え?何が?本気で困ってるんですけど?
私は密かに困っていました。
カン君の送ってくれた紙袋…
大きさから推測すると、私が1番欲しかったジャケットは無さげです。
何を買ってくれたのかしら?
私、素直に喜べるかしら?
あのパンツ買ってくれてるとしたら、他の二つ合わせるとあのジャケットより高い気がする
仕事が終わってカン君が迎えに来てくれていました。
「カン君怒ってるねん!フン!」
「なんで?太ってるから?」
「何でやねん!怒ってるねんからな!」
無視しました。
「cookieちゃん!おかわり…」
「なんで?太ってるから?」
嬉しそうに頷くカン君。
なんでやねん
晩御飯を買いに行って(イチゴも買ってもらいました)、荷物を後部座席に乗せる時に、プレゼントに対峙しました。
「cookieちゃん、それホワイトデーな。」
「ありがとう!開けても良い?
どこ行って来たん?」
「南堀江。バッグにしようか何にしようか悩みまくってん。
店員さんにcookieちゃんの写真見せてな。
こんな感じの小さい子なんですって言うて。
そしたらこれが良いって言うから。」
1つ目は、チャンピオンのロンTでした。
後ろ身ごろが長くなっています。
2つ目はデニムジャケットでした。
私の人生で買っても着なかった服第一位のデニムジャケット。
なんだか形は変わっています。
3つ目は写真を送ってくれたワイドパンツのベージュ。
いつも行く店なので、店長さんが私を知っています。
「奥様にはベージュです。って言われてんもん。」
やっぱりあのジャケットはありませんでした。
ちょっとテンションが下がっちゃって。
3つ全部足したら絶対ジャケット1つの方が安かった気がします。
そして…
ジャケット1つの方が嬉しかった
落胆が顔に出ていたのか、スネ出したカン君。
「嬉しいよ!明日着て行くね!」
って言ったらちょっと顔が明るくなったけど…
今回の旅行に着ていきたい服、決まってたのになぁ。
ごめんねカン君。