失恋の乗り越え方。
沢山あると思います。
人それぞれ、百人百様。
私の場合はひたすら耐える。
私は昔から、周りから失恋の相談を受けると、
「男を忘れるには新しい男なんて間違い。
悲しい間は、新しい男なんて探しちゃダメ。
比べてしまって、元の人の良い所ばかり思い出し、新しい人の良い所は見えなくなるから。
折角の出逢いも無駄になるのよ。
遊ぶなら女友達と。」
って話してました。
失恋を乗り越える。
時間薬。
会わない、声も聞かない日々を重ねて行く。
彼の嫌な所ばかりを思い出す。
気晴らしは同性の友達と。
彼の居ない、楽しい時間を重ねて行く。
日常から彼の痕跡を削って行く。
彼以外の事で、時間を埋めて行く。
思い出しても良いし、泣いても良い。
でも、会わない、電話もしない。
今まで、こうやって乗り越えて来ました。
今回、失恋の前に、島人さんから離れるために、もっと良い人を探そうって行動してしまった事で、私の失恋の乗り越えかたとしては、最悪のパターンになってしまいました。
まあ、比べる比べる。
島人さんの嫌な所を忘れてしまう。
嫌う理由が有ったのに。
それさえ良い方に…
まだ付き合いの浅い彼らと比べては、足りない足りないって。
自分の勝手な掟が、自分にとって正解だった事を実証してしまっています。
会いたい。
振ってくれて良かったとすら思っていない事も無い、島人さん。
声だけ…
声だけ聞くだけ…
「もしもし?」
「もしもし?
はいはい、どうしたん?」
「声、聞きたくなっちゃって。
歌って。」
「歌えるか!
声聞きたくなったん?
会いたくはならへんの?」
「会いたい。」
「来るか?」
「行かない。」
「なんやそれ」
「もう遅いから」
「せやな、明日仕事か?」
「明日仕事やし、お弁当やし」
「弁当は大事やもんな」
「うん。」
「あ、今キャッチ中やったん忘れてた。」
「誰と?」
「東京の弟分」
「なんで?お金借りるん?」
「いや、やっぱりironcookieちゃんのお金、まとめて返しとこうと思って…」
きっと嘘だ。
お金返す気ですよって言う事だ。
「そんなんせんで良いよ。
他で足りないんじゃ無かったら、借りんときぃ。
私電話切るから、直ぐ訂正しとき。」
「足りんくてじゃ無いよ。
もうironcookieちゃん、別れるって決めたみたいやから、ちゃんとしとこうって思って。」
「別れるって決めたんは私じゃないでしょ?」
「こないだの電話で、会わないって決めたのはironcookieちゃんやん。」
「そんな事言うてない。
待ってって言うたやん。」
どこまでも汚い女です
「もう寝る時間やね〜。
弟分さん、無かった事にしてもらってね」
「そやな。
寝る時間やな。
今日は来ーへんねんな。」
「島人さんは来ないの?」
「俺、給料日まで、あと二千円しか無い」
「えー。
大丈夫なん?」
「色々買い込んでるから大丈夫。」
「そっか。
頑張ってね👍」
「うん、おやすみ」
電話を切る。
ますます会いたい
会わない、電話もしない
厳守!!
失敗しました。
会いたくてたまりません